古着と合わせて使いたい。VAGUE WATCHの定番腕時計、BLK SUB

「腕時計は男のステータスを表す」

なんて、ダサいことを言う大人にはなりたくない、いわたです。

 

そんなものに頼るんじゃなくて、どうせならもっと他のところで自己アピールをしないと。

高い腕時計を持っていることは、車に乗っていることは、いい家に住んでいることは、お金を持っている証拠になるかもしれない。

 

でも、お金を持っていることよりも、もっと他に武器がなくっちゃ。その人からお金を取り上げたら他に何も残らないなんて、格好が悪い。

外側じゃなくて内側に武器を。お金を持っていることじゃなくて、それだけお金を稼げるだけのスキルの方を、どうせ自慢するならば。

 

・・・なんて思っているので、ぼくは上で挙げたようなモノを買うときは値段の高さにこだわったりはしていません。

あくまで自分が本当にいいと思ったものを手に入れる。

「これ安いから、いいな」ではなく、「これいいな。少し高いけれど、本当に気に入ったから買おう」の順序は絶対。

 

大学生も終わり頃から、ずっと腕時計を探していました。19歳の頃にポールスミスの腕時計を買い、そこからずっと使い続けていて

どんな服装にも合わせやすいし、ずっと使えると思って買ったそれは、大学生も終盤になる頃には服装の変化に付いていけず。

 

カジュアルだった10代のぼくのファッションは、歳を重ねる毎に薄汚さを増していきました。ミリタリー系、無骨なファッションに拍車が掛かる。

Amazonにて1,000円で買ったCASIOのオールドルックな腕時計が思っていた以上に活躍したこともあって、腕時計が欲しい欲は下火になっていたそのとき。

一目惚れした腕時計がありました。それが最近買った、VAGUE WATCHのBLK SUB (ブラックサブ)なのです。

 

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VAGUE WATCH CO. BLK SUB

音楽にしても、洋服にしても、そして時計にしても。最新のモノだってカッコいいけれど、どこか物足りない。

そんなときに過去を遡るのは必然です。音楽が好きなぼくも、今のバンドに格好良さを感じることはあまりなくて。

だから、80年代や90年代の音楽ばかりを好んで聞くようになってしまったのかもしれません。

 

きっと時計の世界でも、同じようなことを思う方が多いのでしょう。はたまた、古着と同じ感覚。長い歳月を重ねたモノにしか現れない風格を欲して。

そうしてアンティークウォッチが流行っている昨今、ロレックスやオメガのそれらには特に注目が集まっています。

 

ブームからは離れたところに位置しつつも確かな存在感を放つ、新品の腕時計を販売しているブランド、VAGUE WATCH。

アンティークウォッチのディーラーとして30年ものキャリアを持つ、吉田真幸さんだからこそ生み出せる時計の数々が多くのマニアから厚い支持を受けています。

 

中目黒の1LDKにて、ブランドを代表するモデルのGRY FADに異様なまでのオーラを感じたことが、このブランドとぼくの最初の出会いでした。

ただ、ロレックスの”サブマリーナ”をモチーフにしたGRY FADの場合、針先の丸い時計型アイコンがどうしても好きにはなれず。

 

「かなりカッコいい時計を作っているブランドなので、他のモデルを見たら気になる何かがありそうだ」

そう思って詳しく調べていると、BLK SUBに辿り着いたのでした。

 

こちらは伝説のダイバーズウォッチと呼ばれる”ブラックサブマリーナ”をモチーフにしたデザイン。

ロレックスが軍用品として制作し支給していたものなので、一般に販売はされていないが故の”伝説”です。

 

それを先日、偶然にも近所のリサイクルショップにて中古で見つけて。電池が切れていたことを理由に店員さんが値引きをして下さり、10,000円で手に入れました。

少し前に、リサイクルショップにはもう行かないといった旨の記事を買いたぼく。

数日後に雑誌・ポパイを買うと、サチモスのボーカルがリサイクルショップで買ったGジャンに刺繍を施し着ているというストーリーに衝撃を受けて。

 

「そういう出会いも素敵だな」と思ったぼくは、もう1度足を運んでみることにしたのでした。そこで出会ったのが初めて生で見るBLK SUB。購入に至りました。

 

アンティークの風合いとダイバーズウォッチのディテール

元々、腕時計は王道を行く銀色のモデルが欲しいと思っていたぼく。

その考えをひっくり返してしまうほどの衝撃を与えたBLK SUB。

 

やや厚めな文字盤。ひとつひとつ職人さんの手作業で黒のメッキが剥がれ落ちたような加工を、所々に施しています。

カバーにはサファイアガラスを採用していて、ドーム型に盛り上がったそれが時計全体のボリューム感を感じさせる。

 

ベルト部分は自由に付け替えが可能ですが、ぼくが購入した中古のBLK SUBには黒のナイロンベルトが付いていました。

惚れたのはステンレスベルトのBLK SUBだったので付け替えも検討しているのですが、ベルトのお値段は10,000円。

そう焦らずともナイロンベルトを使ってみて、飽きが来た頃に試してみるのもいいかもしれません。

 

カチカチカチ・・・どっしりと構えた音を立てながら回る本格的なベゼルもまた格好いい。意味もなく回したくなってしまう。

ナイロンベルトを付けているため無骨さが際立ちますが、これをステンレスに付け替えるとまたフォーマルな雰囲気を醸し出すこところが素晴らしい。

思っていたよりも万能なのかもしれません。

 

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どこを取っても無骨なデザイン。古着との相性は抜群

ダイバーズウォッチのディテールを忠実に再現したベゼル。アンティークな雰囲気漂う、加工による色落ちの風合い。

膨れ上がったドーム型のサファイアガラス。ミリタリー感の強いナイロンベルト。

 

どこをどう取っても無骨な腕時計がBLK SUB。それでいて、深みと艶やかさのある黒色がどこかスタイリッシュな雰囲気をも醸し出しています。

この絶妙なバランス感覚にぼくはやられてしまいました。とにかく、カッコいい。

 

古着との相性も間違いなく抜群なこの1本を、日頃の生活に取り入れて楽しみたいと思います。

飾らない雰囲気。背伸びをしない等身大の腕時計。ずっと探していた理想のそれに、ぼくはようやく出会えた気がしています。

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いわはし

いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。

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