デニムパンツによくペンキ加工がされているのはなぜか?その理由を解説します

新品なのに、ペンキを飛ばしたような加工がされているデニムパンツ。

そんなものを、皆さんも見かけたことがあるかもしれません。

 

「新品なのに、どうしてわざわざあんな加工をするんだろう」

もしかしたらそう思われているかもしれませんが、ぼくはそういった「ダメージ加工」や「ペンキ加工」の施されているデニムパンツが大好きです。

 

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デニムパンツにペンキ加工が多いのはルーツが「作業着」だから

そもそも、どうしてデニムパンツにペンキを散らしたり飛ばしたりしたような加工のアイテムが多いのか。

理由はデニムパンツというアイテムのルーツにあります。

 

今でこそカジュアルで、どんな洋服とも合わせやすいアイテムとして多くの人に愛されているデニムパンツ。

それが生まれたルーツは今のように「おしゃれをするため」ではなく「作業をするため」という部分にあるからなんです。

 

元々、丈夫さが売りだった「デニム生地」

その特性を生かして、アメリカでのゴールドラッシュ時にデニム生地を使ったパンツを作り、販売を始めたのがリーバイス。

金を掘り起こす過酷な肉体労働にも耐えられるよう、耐久性を売りとしてこの世に生まれたのが「デニムパンツ」だったんです。

 

以降、その特性を生かして様々な分野で作業着として愛用されるように。

今回、例として紹介しているのは「ペインターパンツ」と呼ばれるもの。

 

これには作業に使うハンマーなどの工具を差し込むための「ハンマーループ」と呼ばれるディテールがあったり。

様々な分野で作業着として使えるように、デニム生地を使った「デニムパンツ」は色々な形へと変化を遂げていきました。

 

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ペインターパンツはペンキ職人さんが愛用する作業着だった

画家やペンキ職人の方にとって使いやすいようにと、デニム生地を使ったパンツとして利便性を増していったのがペインターパンツ。

そういった仕事をされていれば、必然的にペンキが跳ねて洋服にも付いてしまう。

 

今ある「ペンキ加工」のルーツは、そこにあったのだと思います。

当時は故意に付着してしまったペンキたち。

 

それも時を経てみると一生懸命に働いた証に見えたり、どこか格好よく思えてきたりして。

あえてそんな雰囲気を再現しようと、新品のデニムパンツへ意図的にペンキを散らしたものが「ペンキ加工」

 

人によっては「どうしてわざわざ新品の洋服にそんなことを」と思われるかもしれませんが、これがまた格好いいんですよね。

ちなみにぼくはこれが大好きで、ペンキ加工の施されたデニムパンツやシャツを何枚か集めていたりします。

 

新品に加工を施して販売するようになった今も、手作業でそれを行っているブランドもあって。

今でこそあえて加工を施していますが、当時の職人さんたちは狙ってペンキを飛び散らしたりしていた訳ではありません。

 

意図的でない部分に生まれたペンキの色や模様によって構成された雰囲気。

そこにどこか、アートのような雰囲気を感じるから、ぼくはペンキの飛び散ったデニムパンツが好きなのでした。

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いわはし

いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。

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