こんにちは、いわたです。
僕は先月末まで約2年間、某古着屋にてアルバイトをしていました。
就活に専念することを理由に辞めたのですが、この2年間を振り返ってみるとまず頭に浮かんだのは楽しかった思い出…ではありませんでした。
古着屋の店員として働くこと自体は楽しいのですが、お店にくるお客さんの中には変な人もしばしばいました。
今回は僕が約2年間古着屋のバイト店員として働いている間に遭遇した、信じられないけれど本当にいたお客さんを紹介していきたいと思います。
手に取った商品全ての定価を聞いてくる
「これって定価はいくらするんですか?」
古着屋で働いていればお客さんによく聞かれる質問の1つです。
ゴリゴリのヴィンテージ古着以外の服の定価はネットで調べれば大体出てくるので、それくらいはお安い御用です。
しかし、中には手に取った商品全ての定価を聞いてくるお客さんも存在しました。
当然対応しますが、そんな何度も聞かれたら他に同時進行している仕事が延々と終わりません。辛かった。
お店に戻ってきてまで買った商品を返品する
買い物を済ませてお店を出た後になって「あれを買い忘れた!」ってハッとすることってありませんか?
僕にはたまにそういうことがあるので、その時はもう1度お店へ戻って買い忘れた物のお会計を済ませます。
そういった状況には慣れているので、お会計を済ませたお客さんが数秒後にお店へ戻ってきたときには僕ら店員も「そういうことなんだろうな」と察しています。
しかし僕が遭遇したのは、あるお客さんが買い忘れたであろう物のお会計を済ませてお店を出た数秒後にまた戻ってきて「やっぱりこれ返品します」と3度目の帰還を果たしたパターン。
えっ…どういう?しかも何で真顔なんですか?
その日はお店が暇だったこともあり頭が働いていなかったので、お客さんが何を言っているのか理解するまでに数分かかった気がします。
店内にトイレがあるのに駐車場で用を足す
僕が働いていたお店の店内にはトイレがありました。
トイレは基本的に店員である僕らにお声がけ頂ければ誰でも使えるのですが、そのお客さんには僕が休憩に入り、ジュースを買おうと駐車場にある自動販売機へ向かったときに遭遇しました。
何故か車の停まっていない駐車スペースで壁に向かってじっとしているお客さんが。
電話でもしているのかな…と思いきや駐車場で用を足していました。
ここは国道沿いに位置するお店なのにアンタよくそんなことできるな…けど休憩時間も残り少ないからジュースを買って戻ろう…って親子並んでかよ。
思わず2度見しました。お父さん、息子にそんなこと教えちゃ駄目だって。
かといって「店内にトイレがあるのでどうぞ」なんて言えないし、そのタイミングにはもう用を足し終わりそうになっていたと思います。
僕に子供が生まれてもこんなことを教えるようなお父さんにはならないと心に刻みました。
査定価格が安いと本気で怒る
ブランド服の中古価格に元々の定価は関係ありません。
そのブランドの人気や知名度、過去に付けられた中古価格での売れ行き等を参考に中古相場を割り出し、それを目安に決められています。
僕が好きなブランドの中古相場は結構安くて、年代にもよりますがシャツの定価が25,000円でも買取価格は1,500円もしないことがあります。
割とシビアな値段が付くのでお客さんに買取金額を伝える際にはその理由もしっかりお話するのですが、中にはやはり買取金額に納得できずお持ち帰りになるお客さんも。
それだけならまだ良いのですが、見積金額を見て「これ定価めっちゃ高かったんだけど!」と怒鳴るお客さんもたまにいらっしゃいました。
とはいえ僕にはどうしようもできないので、そのままお持ち帰り頂けると幸いです。
「他の店舗では〇〇円の見積りだったよ」と嘘をつく
これも同じく買取時に見積金額をお伝えした時のことです。
たまにいるのですが、「他の店舗では〇〇円で買い取ってくれるって言ってたよ」と絶対にあり得ない金額を口にして嘘をつくお客さんもいました。
そういうときにはもう1度確認をしますが、中古相場を見てもまずあり得ない金額であることが多いです。
確かに査定をする人によって金額に多少の差は出ると思いますが、それでも倍の金額になることはまずありませんし、こういった嘘には慣れているので意外と騙されません。
試着した服を破損させてしれっと帰る
マネキンが着ている服を試着されるお客さんに対しては基本的に店員が対応するのですが、僕が遭遇したお客さんには少し驚かされました。
「どうぞご試着ください」と服を渡すと商品にも関わらず雑に扱い、無理にジップを閉めて着てしまうのです。
この人怖いなぁ…なんて思いつつ見ていたのですが、問題はその後に起こりました。
無理に閉めて着たダウンベストのジップは生地を噛んでしまっていました。
僕がお客さんの着ているダウンベストのジップをゆっくり開けるのを手伝おうとしたそのときです。
お客さん「あれ、おかしいなぁ…何なんだよこれ(怒)」
生地を噛んでいるにも関わらずお客さんが思いっきりジップを開けるので、生地が破れて詰め物のダウンが出てきてしまいました。
お客さんはそれを見て少し冷静になるも、「ちょっとサイズが合わなかったわ」とだけ言い残し何事もなかったかのようにお店を去りました。
これはかなり衝撃的でした。そしてその後も普通にお店に訪れるなんて。
お会計中にどこかへ消えてしまう
お客さんがレジに持ってきた商品のお会計をするために値札を切ったり服を畳んでいたりするとよくあるのがお客さんがお会計中にどこかへ消えてしまう現象です。
これはお会計10回に1回くらい起こる怪奇現象でした。
レジに立つ僕「以上でお会計が〇〇円でござ…あれ?」
大抵は数分後に「あっちの商品を見てました」「これも追加でお願い」と戻ってくるのですが、お会計がやりづらいのなんの。
さいごに
思わず疑いたくなるような部分もあったと思いますが、これらは全て実話です。
お客さんが試着した服をその場に放っておいたまま帰ったり、メンズの服をレディースコーナーに戻したり、商品を入れたカゴを足で蹴りながら店内を移動している光景は日常茶飯事でした。
もちろん店員の僕らにまで気を遣ってくれる素敵なお客さんもいらっしゃいましたが、どうしても嫌な部分ほど目についてしまうものです。
これらは僕が2年間働いてきて経験したエピソードのほんの一部に過ぎませんし、僕が遭遇していないだけで他にもとんでもない話を聞いたことがあります。
変わったお客さんってどこにでもいるんでしょうけど、こうして振り返ってみると何だか面白いですね。
いわはし
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