2024年もいっぱいライブに行けた。記録しておきたいと思って、でもいちいち投稿をする気力もないからインスタのストーリーにとりあえずそれを載っけてみたりした。
それでいいっちゃいいけど、なんか行ったライブで思ったこととか感じたことを、せっかくだから1年分でまるっとまとめて書き残しておきたいと思った。
今まで友達と話をしたり、それこそブログをよく書いてたから、思ったこととか感じたことを言葉にする機会が多かった。
でも、最近は友達にもあんまり会ってないし、ブログを書く頻度も減っちゃったからか、何かを感じたにしても言語化する能力が前よりぐっと下がってる気がして。
だから、こういう機会にまとめてみようと思った。その言語化する能力が、色々仕事とかにも生きてきそうな気がして。
音楽アルバムの年間ベストを選んだり、批評とかもそんなに好きでも得意でもないから、ただ自分が好きだったり興味を持ったことを、自分の感覚で言葉にしてみる。
3/16 salsa – BASEMENTBAR
Googleカレンダーを見ながら振り返ると、nayuta、難語、salsaのスリーマンが今年最初に行ったライブだった。
仕事終わりに行ったから、見れたのは喃語の数曲、そしてsalsaのライブをフルで。
アルバムを発売してすぐのライブ。スタッフをやってるPodcast、radioDTMの収録でボーカル、ギターのスズケンさんにお会いしたすぐ後だった。
インタビューをした後だったから、その上でアルバムの曲を生で聞けたのが嬉しかった。
また後で書くけど、salsaのライブには今年2回行ってる。
3/22 PEDRO / MONO NO AWARE – LIQUIDROOM
PEDROは何年か前の初武道館にも行った。元々何かのきっかけでBiSHを聞くようになって、アユニ・Dがいわゆる推しのメンバーになった。
並行して活動してたPEDROは生身の人間らしさが出た歌詞とサウンドが、真っ直ぐでいいなと思う。生活感のある音楽だと思う。
武道館の頃とはドラマーが変わって、ヒトリエってバンドのゆーまおさんという人になってた。
ギターはNUMBER GIRLの田渕ひさ子。
アユニ・Dがミュージシャンとして好きなプレイヤーと一緒にやってるという、本人にとって夢のようなバンドだなあと思った。
前に見たBiSHのライブよりも武道館のライブよりも、アユニ・Dは力強く、凛々しく頼もしい姿になってる印象だった。
さすが夢のようなメンバーなだけあって、音もずっしり。ただやっぱり、細かいことも詳しいことも分からないけど、それでもライブ中に田淵ひさ子に見入っちゃうタイミングが何度もあった。
なんなんだろう。音に圧倒的な存在感と説得力があった。見ずにはいられなかった。
2番手がMONO NO AWARE。今年のSpotifyまとめでは、いちばん聞いた曲がMONO NO AWAREの「もうけもん」だった。
このバンドもどこか身近さと生活感があるから親近感を感じるけど、それでもやっぱりボーカル、ギターの玉置周啓さんの、圧倒的な才能を感じる瞬間が歌詞の所々にとてもある。
ポップでさらっと楽しく聞ける曲でありながら、どこか他にないユニークさとユーモアもほんのり、でも確実に感じる。
MCで喋ることも、曲中の動きもへんてこりんなときがあって、取っ付きにくいと言ったら言葉が変かもしれないけど、すごく掴みどころがない面白いバンドだなあって、ライブを見るたびに思う。
同じ八丈島育ちのバンドメンバーが生み出すバンドのグループには、グッとくる一体感があった。
「東京」の演奏が始まった途端のあの感じには高揚する。すごい名曲だなあと聞くたびに思う。
5/9 South Penguin – WWW
インスタをフォローしてて、とんでもない頻度でラーメン二郎を食べてるアカツカさんのバンド、South Penguin
22年のアルバム「R」も、今年の「South Penguin」もすごくいいアルバムで、ライブをすごく見に行きたかった。
柴田聡子さんとのツーマンには行けなかったのと、実は初ワンマンらしく行ってきた。
かなり前の方でけっこう体を揺らしながら聞いてた。ほとんど喋らず黙々と演奏を続けていた。
うねるベースのリズムが存在感すごかった。首を前に出す、鳩みたいなノリ方するイケてる人がいっぱいいたけど、確かにそうしたい気持ちがよくわかった。
5/23 Alice Phoebe Lou – LIQUIDROOM
すごく好きな南アフリカの女性シンガーソングライター。去年もWWW Xだったかの来日ライブに行った。
そのときのゲストは踊ってばかりの国だった。2組は仲がいいらしくて、今年もゲストはそのボーカルである下津さんだった。
歌声が天使みたいで、本当にカリスマ性に溢れた人だなと思う。
その後に出てきたAlice Phoebe Louはバンドセット。浮遊感があって幻想的な曲の数々が好きで日頃から聞いてるけど、ライブハウスで聞くのはすごく気持ち良かった。
広い野外のステージで、夜にゆったり聞いたりもしたいなと思う。鎌倉かどっかのお寺か何かでライブしてたみたいで、そっちもけっこう気になった。
あと、Alice Phoebe Louがやってる「Strongboi」が翌日にライブするって情報をこの日に知ったのがけっこう衝撃だった。そっちも行きたかった。
Strongboiもすごく好き。聞いててすごく落ち着くし夢見心地になる素敵すぎる音楽。
5/24 グソクムズ – CLUB QUATTRO
仕事が終わったら行こうと思ってたライブ。途中からしか見れなかったし、なんならいちばん好きな「あるサンセット」もアウトロの30秒くらいしか聞けなかったけど。
パンパンのクアトロだった。あるサンセットは、今年聞いた曲のけっこう上位に入ってたしその自覚もある。
じんわり明るくハッピーな気持ちになる、すごく名曲だと思う。
朝家を出て駅に向かうまでの、晴れた道を歩くときとかによく聞いてた。
シティポップっていうのか、日本の綺麗で良いメロディーを、真摯に奏でるバンドってイメージ。
スカートと対バンしてたのもすごく見たかったし、キリンジとかスピッツみたいに、日本に欠かせないバンドになっていきそうだって思ってる。
6/5 Cory Wong – 豊洲PIT
Vulfpeckをとにかく見てみたい。すごく好きなバンドで、いくらかいる見てみたいバンドでも本当に上位にずっとあるバンド。
その来日はまだ叶ってないけど、そこでギターを弾いてるCory Wongが来日するってことでチケットを取った。
去年のフジロックで一緒に行ったradioDTMのナウさんと、僕の奥さんが3日間のベストアクトに挙げてたのを聞いてぜひ見たかった。
その間僕はFoo Fightersに打ちひしがれて感動してそこを動けなかった。
正直、Cory Wongの曲はあんまり知らないまま行った。けど、ポップなんだけど圧倒的なギターの技術がすごすぎて笑いながら見てた。
ライブを見てるとよくあるけど、突き抜けてすごいものを見ると泣くか爆笑どっちかのリアクションになることがほとんど。
すごい速さのカッティング、手首がくにゃくにゃに動いてすごく柔らかかった。多幸感のある2時間くらいだった。
6/15 Dos Monos – LIQUIDROOM
大好きなDos Monos待望のライブ。
3人組のラップユニットだったのが、まさかのバンド形態に姿を変えるっていう衝撃と、そうなってから見る初めてのライブだった。
個人的にヒップホップにのめり込んだことがあんまりなくて、けどその中でもDos Monosはとにかく大好き。
他にはMOROHAや呂布カルマも好きだけど、それらに共通してるのはやっぱり、なんとなく根っこからはロックの匂いがするからなんだと思う。
結局ばかでかい音でギターを弾いたり、迫力のあるうねるベース、ぶっ叩いてるドラムの鳴ってるでっかい音のロックが好きなんだなって思う。
ロックバンドになったDos Monosのライブは若い人もけっこう多くて、でも画面越しに見てる他のラッパーのライブとは客層が確実に違う。
なんだか独特の道を走り続けてる唯一無二のような存在でありながら、ライブではお客さんの一体感や声の大きさが凄かった。
今年行ったライブで、いちばん盛り上がってたんじゃないかと思う。
今年はライブに行くにしても、相当好きじゃないと2時間のワンマンにはあんまり行かなかったように思う。
その分ツーマンの組み合わせの面白さとか、感覚的にはライブも1時間くらいがちょうどいいんじゃないかって感じてる。
そんな中でDos Monosのライブは1時間ぴったりくらいで終わった。
さっき書いたみたいにヒップホップに傾倒したことがあんまりないから、本当に正直かつ失礼かもしれないけど「DJって聞いててどの辺が面白いんだろう」って面白さを見出せてないけど。
ただそれでも、Dos Monosの前にDJしてたEYEさんのそれにはすごく引き込まれた。EYEさんのDJの方がDos Monosの出番より長かった、たしか。
Dos Monosもすごく不思議なバンドで、これからの活動もすごく楽しみ。
7/2 GEZAN / ZAZEN BOYS – Zepp DiverCity
これもすごい組み合わせだな、と思ってテンション上がってチケット取ったライブのひとつ。
GEZANはアルバムが出るたびにブチくらっていて、活動からとにかく目が離せなかった。
去年のフジロック、2日目朝イチのグリーンステージで見てその迫力、凄さに涙が出た。
音楽なんだけど音楽ライブを見てる感覚ともまた違う瞬間があるというか、大きい巨大なエネルギーの塊がぶつかってくるような感覚のあるライブだった。
マヒトが作った映画「i ai」も見に行った。映画は多くは見てないけど、ここ数年で見た中でトップクラスに記憶に残ってる素晴らしい作品だった。
GEZANが多くのメンバーを抱えた形態「Million Wish Collective」はフジロックが最後だった。
で、この日に見たGEZANはバンドメンバー4人に戻り、音楽性もこれまでと全然違ってすごくびっくりした。
爆音でうねりまくるダブバンドだった。これまで聞いてきた曲も全く違うアレンジで、それがとんでもない迫力で最高にかっこよかった。
まじかよ、と思った。衝撃すぎてしばらく放心してしまった。
そしてその後に出てくるZAZEN BOYS。今年発売のアルバム「らんど」がめちゃくちゃにかっこよかったから、すごく見たいと思ってた。
すごくタイトで緊張感のある演奏。ブレイクを入れながら息の合った抜群の演奏は曲芸を見てるみたいだった。
最後に「KIMOCHI」でマヒトが出てきて、向井秀徳と2人で並んで歌う。その光景にもグッときた。
7/17 スカート / トリプルファイヤー – 新宿LOFT
これも熱い組み合わせだなあ、と思って見に行ったツーマン。去年から、組み合わせにワクワクして見に行くツーマンが増えた。
インディー三銃士なんて言われてるうち、2バンドのツーマン。この日のMCで両者共に言ってた気がするけど「もう1組、ミツメも入れてスリーマンをやりたい」って。
残念ながらその後、ミツメが活動休止しちゃったことで、すぐには叶わないのかもしれないけど。
スカートもふとしたときに聞きたくなる、聞いてて本当にいいメロディーだなあと思う曲が本当に沢山の、日本の宝物のようなバンドだと思ってる。
そのライブを初めて見てて嬉しかった。ほとんどの曲を知ってるバンドって多くはないけどスカートはそのひとつで、とにかくいいセットリストだった。
この日は普段はいるというキーボードの方が不在だったから、澤部さんのスペシャルなギターソロがあった。
そして、宇宙一好きなバンド、トリプルファイヤー。
1年ぶりくらいに見に行ったと思う。今年発売されたアルバム「EXTRA」からは、僕のSpotify再生回数ランキング、トップ5のうち3曲を占めてる。
この日は「相席屋に行きたい」が配信された直後。
圧倒的に今までのトリプルファイヤーをアップデートしたような新曲にテンションが上がった直後で、すごく楽しみなライブだった。
既存の曲も久しぶりに聞くとアレンジが大胆に変わってたりで、それもすごく面白かった。
何より「スキルアップ」ではスカートの澤部さんが登場してサックスを吹きながらバンドに参加してて、すごく上がった。
どうやら撮影OKらしかったから、これはと思って写真を取った。
そしたら、やっぱり一瞬でも画面に目を移すと、一瞬すら見逃したくない、一度しか同じ瞬間のないライブの一部を見逃してしまった、って感覚がけっこう大きかった。
やっぱりライブは撮影とかするより、全ての瞬間をこの目にじっくり焼き付けながら見たいものだと改めて思った経験だった。
7/18 MOROHA / かが屋 – 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
MOROHAによる、お笑いコンビとのツーマン「無敵のダブルスツアー」
その渋谷公演、かが屋とのツーマンに行ってきた。
かが屋のコントを数本見てMOROHA、それが2セットあるという、笑ってMOROHAを聞いてっていう、不思議な情緒になりながら見たライブ。
でもMOROHAを構えて見るんじゃなくて、笑うも泣くも奮い立つ全部が生活の一部って感覚で見れて、それもよかったし新鮮さもあった。
お笑いのライブはあんまり行ったことがなくて、今年はヨシモト♾️ホールで2回見たくらい。
かが屋は初めて見たけど、何もない舞台で小道具をほぼ使わないながらも、ぐっと引き込まれるコントだったのは圧倒的な演技力があるからなんだと思った。
お笑いも好きなので、来年はライブももう少し見に行ってみたいと思った。
MOROHAは、ツアータイトルにも含まれる”無敵のダブルスなめんじゃねぇ”って歌詞にグッとくらった曲「チャンプロード」が聞けた。
ホールで、かが屋の加屋さんが撮った色んな芸人さんの映った写真を繋げた映像をスクリーンに映して演奏された「エリザベス」はとても印象的だった。それを座って見た経験も、すごく思い出になった。
9/1 宇多田ヒカル – Kアリーナ横浜
すごく熱中したことがある訳じゃないけど、一度は見ておきたい日本のミュージシャンは結構いる。
フジロックで矢沢永吉を見たときに、ライブが良くて、改めてそれを感じた。
レジェンドアーティストと呼ばれるようなベテランが多くて、B’zとかミスチルとか、あとはエレファントカシマシとかも見てみたい。
宇多田ヒカルはロンドンに住んでることもあって、なかなか見る機会もなさそうだったので、ここぞとばかりに奥さんとチケットを取った。
アルバム「あなた」が全編通してすごく好きで、リリースされたときにはよく聞いてた。
でも、行ってみるとさすが宇多田ヒカル、あんまり曲を知らないと思ってたはずなのに結果、歌い始めるとほとんどを知ってたし聞いたことがあった。
海外のミュージシャンを揃えての演奏、アレンジも結構ダイナミックでかっこよかった。ベストアルバムが出たのもあって、オールタイムベストみたく夢のようなセットリスト。
10/9 シャッポ – WWW
この日はradioDTMにゲストで来てくださったHalf Mile Beach Club / 野口文 / シャッポのスリーマン。
Half Mile Beach Clubはもちろん、今年ドハマりした野口文も、更にはCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINのメンバーであり、細野晴臣の孫でもある細野悠太さんのバンド、シャッポも見れるとのことで結構楽しみにしてたライブ。
時間的に3組目のシャッポしか間に合わなかったけど、チケットは3組で1,000円という破格だったので遊びに行くことに。
すごくフレッシュで、のびのびと演奏してる感じがとても素敵だった。まだ楽曲も数曲しか配信されてない状況だったとのことで、そんなタイミングで見れたことも嬉しかった。
10/13 シド – 大宮ソニックシティ
中学1年生の頃、初めて好きになったバンドがシドだった。
当時ハマってライブに行きたかったけど、そんなお金もなければ東京まで行ったこともなかった。
「このライブに行ってみたい」と母親に相談したら、チケットを2枚買って一緒に行ってくれたのが最初。
それ以降は母親もファンになって、ライブがあれば年に1回くらい、2人で一緒にライブに行くのが楽しみなイベントになってる。
「最初にライブに行ったときは13歳だったから、もう17年も経ったんだね」とか話をして、帰りにはお酒を飲みながら話したりすると、本当に時間が経ったなあって感じる。
こういうイベントを作ってくれる、ずっとバンドを続けてくれてるシドにはすごく感謝してる。
新旧問わず色んな曲を組み込んだセットリスト。ずっとバンドを続けてることにすごくグッとくるライブだった。
同じ時期にデビューして活動してたヴィジュアル系バンドは活動休止したり、っていうところが本当に多い。
そんな中で、ボーカルのマオさんが大きな病気を乗り越えながらファンのためにと続けてる姿にはずっと感動し続けてる。
これからもどうか続けて欲しいし、ライブは恒例のイベントとして楽しみにしてる。
10/17 折坂悠太 – LINE CUBE SHIBUYA
今年のアルバム「呪文」が最高だった。「ハチス」って曲が、Spotifyの再生回数で年間3位になるくらいにはよく聞いた。
折坂さんのライブも年に1回くらいは行ってる。
普段から曲をよく聞いてたし、今年なんかは奥さんのおばあちゃんに初めて会いに行ったけど、そのときにみんなで乗った車内で奥さんがずっと折坂悠太の曲を流してた。
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に聞いても生活に馴染む曲の数々に、世代を超えて受け入れられる器の広さを感じた。
アルバム「心理」のディープな感じも好きだけど、今回のライブはすごく多幸感を感じるものだった。
10/17 おとぎ話 – CLUB QUATTRO
折坂悠太と同日に徒歩圏内でおとぎ話のライブ。折坂悠太のライブが終わってからダッシュでクアトロに向かって、アンコールの3曲くらいだけは見れた。
おとぎ話の牛尾さんは僕の中で、布袋寅泰と並んで2大ギターヒーロー。
その演奏を、というかバンドを通して圧倒的に演奏がかっこいいおとぎ話を少しでも見れてよかった。
次はしっかりチケットを取って、がっつり見に行きたいと思ってるバンドのひとつ。
10/29 サニーデイ・サービス / betcover!! – LIQUIDROOM
これも組み合わせで楽しみにしてたツーマン。変な言い方かもしれないけど、ワンマンに行くほど曲を知らない、でも気になってるバンド、を見るにはツーマンってすごくいい。
ベテランと、まだお若いメンバーで構成されたバンドのツーマン。ゆえに先行はbetcover!!かなと思って待ってたら、幕が開くとそこには3人。まさかのサニーデイスタートに会場からも驚きの「おーっ」
サニーデイも最近は年に1回は見てるバンド。これだけキャリアを重ねながら、常に新作に夢中にされ続けてる。
そしてライブの熱量とド迫力がとにかくすごい。MCもするにはするけど、曽我部さんが何度かメンバーを紹介するくらいにしか。
目の色が、音楽にかける熱量がとんでもないことが歌ってる姿からギンギンに伝わってくる。
「セツナ」のアウトロで激しく加速していく演奏には毎回、すごすぎて大爆笑してしまう。
あまりの熱量をぶつけるライブに放心しつつ、もし自分がそんな状況だったら心がへし折れてそう、って状況で登場したbetcover!!
サニーデイの熱量で温まった会場を、また別の角度からじわじわと温めていくようなライブで、見終わる頃には独特の世界観に魅了されてた。
このツーマンは組み合わせがすごく面白かったし、サニーデイが先行のスタートも面白かった。
でも、先行で出ようとする曽我部さんの姿は容易に想像できた。サニーデイの音楽への姿勢、本当にかっこいい。
10/30 Hiatus Kaiyote – 豊洲PIT
これも楽しみにしてたライブ。初めて行ったライブ、夜のグリーンステージで見たHiatus Kaiyoteの来日。
今年のアルバムがめちゃくちゃに凄かった。奥さんも好きなバンド、というか奥さんの方が好きなバンドを見に2人で。
独特のリズムというかグルーヴというか。たくさんギターが入る訳でもないのに、この音はどこからしてるの?と思ったらベースからだったりして。
本当に意味の分からない、でも最高のサウンドにブチ上がりながら体を揺らした。
圧倒的な存在感と、もはや馬力の違う規格違いのバンドって印象のライブだった。普段、あんまり物販を買うことはないけど、こればっかりは魅了されてしまってTシャツが欲しかった。
けどすごい行列に諦めたけど、未だにやっぱりちょっと欲しい。
あと、奥さんはその日のセットリストを手に入れてた。
後日、そのセットリストにメンバーが来店するポップアップイベントでサインを貰ってきた。メンバーのサインが入ったそれは、家のリビングに飾ってある。
11/8 Joris Posthumus Group – そるとぴーなっつ
映画「BLUE GIANT」を家で見てたら心の底から「ジャズってかっこいい!」と奮い立った。
そしてそのまま、映画を途中で止めてすぐに行けそうなジャズバーを調べて、運良くその日にライブがあったのでそれを見てきた。
Joris Posthumus Groupの来日公演。もちろん行って聞いたのが初めてだったけど、生のジャズバンド演奏の熱量にとってもグッときた。
こういう、興味に突き動かされての衝動とかは本当に大事にしたい。
これを「ちょっと面倒くさいな」が勝つようになってやらなくなったら、それが積み重なってどんどん、自分の興味に対して純真じゃなくなっちゃう気がするから。
そして、こうやって動いた先で出会ったものがより、興味を広げてくれることもきっと多いと思うから。
案の定、Joris Posthumus Groupの曲はその後もちょいちょい聞くようになった。ジャズをもっと知りたい。
12/6 布袋寅泰 – 日本武道館
こちらも年に1回は行ってる布袋寅泰のライブ。
毎度誘ってくれる友達と一緒に、ロンドンからきた布袋さんのライブを見に行く。
「俺も頑張るからお前たちも頑張れよ」とライブの終わりによく言う布袋さんと、また1年の約束をしにいくような感覚。
最新の布袋が最高の布袋、をモットーに、いくつになっても圧倒的ならしさを持ちながらも、新しいサウンドを取り入れながら自身をアップデートしていく姿がとてもかっこいい。
毎年のようにアルバムを出し続けてる大ベテラン。ロンドンへの移住もそうだし、挑戦を続ける姿にはグッとくるし、曲を聞くたびに勇気をもらってる。
布袋寅泰は、僕にとっての大兄貴みたいな感じに勝手に思ってる。
そんな布袋さんの武道館ツーデイズ、”Super Hits”と題された初日は「スリル」に始まり「POISON」に終わるタイトル通りのスーパーヒッツセットリストだった。
ステージバック席にいたから後ろ姿を見ることがほとんどだったけど、後ろにも花道を設けてたから、かなり近い距離にまで布袋さんが来た。
「BE MY BABY」を弾きながらこちらへ来る憧れのギターヒーローの姿に、ちょっと涙が出た。
まるで身体の一部のようにギターを弾く布袋さんの姿。憧れのヒーローはやっぱり、いつ見ても「以前よりもかっこいい」と思った、本当に最高。
12/18 salsa – BASEMENTBAR
今年のアルバムが最高にかっこよくて、3月にも見に行ったsalsaを年内にもう1回見れた。
アメリカツアーから戻りたてのsalsa、その様子をバンドのインスタでずっと見てて、それがもうめちゃくちゃにかっこよかったからこのライブが本当に楽しみだった。
ワンマン尺で、アルバム曲以外も色々聞けた。これぞロックバンド、なド迫力の演奏。
好きな曲「Doro」も聞けたりで嬉しかった。
「サイダー」の演奏が始まった途端の、お客さんみんなが一体になってブチ上がる感じにはもう、これぞ大好きなロックバンドのライブだ!!とテンションが上がりまくった。嬉しかった。
12/21 MOROHA – 恵比寿ザ・ガーデンホール
今年最後に行ったライブは、MOROHA。
相変わらず胸をグッと打たれる、真っ直ぐで超絶ストロングなライブ。
配信が始まったばかりの「やめるなら今だ」は、歌詞はもちろんギターの音色にも本当にグッときて、特にそこを聞くたびに涙が出そうになる。
曲が全て終わった後のMCで発表された活動休止宣言。
アフロさんの「MOROHAにはもう戻らないと思ってます」の発言。
僕にとってMOROHAは、歌詞の内容としても通勤中とかにさらっと聞き流せるようなバンドじゃなかった。
ここぞ、っていうときに、最近あんまり頑張れてないなってときに、勇気をもらうために、ステージ上で全身全霊してるMOROHAを見に行く、そんなバンドだった。
その姿を見れなくなるのは寂しいけど、この日のライブは本当に行けてよかったと思ってる。
ライブは見れなくなっても、これからも曲にはずっと勇気をもらい続けると思う。
2025年も既にチケットを確保した楽しみなライブがたくさん
振り返ってみると、2024年は20本のライブを見に行けた。
大好き、ってバンドじゃなくたって、来日するならとりあえず行ってみるとか、そういう興味を絶やさないことが、個人的にはとても大切だと思っていて。
その経験が今後の、好きになる音楽の幅を広げる大きな機会になるかもしれないし。
今年は30歳になって、ただでさえ20代中盤〜よりも音楽や映画、漫画や本、その他諸々に興味を持つ幅が狭まってきてる気がしてて、少し危機感を感じてる。
ので尚更、色んな音楽を聞いて、もちろん音楽だけじゃなくて、より意識して色んなものに触れるように生活をしていきたいと思ってる。
すごく変な言い方をすれば、それが少し苦になるとしても。
「ずっとこのバンド一筋」って生き方だってもちろん素敵だけど、個人的にはまだまだ好奇心を絶やさず、なんなら20代の頃よりももっと、これから好きなものをたくさん増やしていきい。
きっと年を重ねたら今よりもっと興味の幅は狭まって好みも固まっていくはずだから、その前にできるだけ分母を増やしておきたいと思ってる。
こういう、音楽に興味を持ってライブに足を運ぶような姿勢から、周りの人たちの影響で色んなラーメン屋さんにも興味を持つようになったり。
それがきっかけで、今までは「食事なんて腹を満たせればなんでも同じ」って思ってたものが「せっかく1日数回しかない食事なんだから、もっと色んなものを経験したい」とも思うようになった。
そうやって1人で気になる居酒屋さんに行ってみたりとか、少しずつ興味と行動の幅が広がってきたことが嬉しい。
個人的に、人生の中で喜びを感じる瞬間っていうのが、新しいことを知る、経験すること、っていうのが結構大きいと思ってるので、できる限りそうやって自分のことを満たしていける生き方をしたい。
こうやって音楽を切り口に2024年を振り返ってみた。
2025年も、既にチケットを確保してる楽しみなライブがいっぱい。
年明け1発目は、ずっと大好きでいつか見に行きたいな、と楽しみにしてたThe Lemon Twigsの来日公演。
2月には、残念ながら解散なのか活動休止をしてるみたいだけど、近年これだけ熱中したバンドはない!と言い切れるほどに大好きなBlack Midiのフロントマン、Geordie Greepのライブ。
どちらもアルバムがめちゃくちゃに最高だったから、本当に楽しみ。
3月には、これもまたradioDTMのナウさんがフジロックのベストアクトに挙げてて、ぜひともライブを見たかった小袋成彬。
これまた、いつかは見てみたいと思ってたTHE FLAMING LIPSの来日。そしてそれはCorneliusとのツーマンっていう何とも楽しみなもの。
他にも踊ってばかりの国とGEZANが野音でやるツーマンとか、東郷清丸さんとMomのツーマンとか、3月はまだまだ気になるライブがいっぱい。
1月だって、またまたアルバムが最高だった安部勇磨がゲストで出る、Ginger Rootの来日公演。
密かに気になってるEnglish Teacherの来日公演とか、本当にもう盛りだくさん。
行けるときに行けるだけ、自分の興味のあることには存分に時間とお金を使ってやりたい。
未知の経験が自分の人生を豊かにすると信じてるので、2025年も存分に好奇心を満たしながら生きていきたいな。
いわはし
最新記事 by いわはし (全て見る)
- 2024年を、今年見に行った21本の音楽ライブの感想で振り返る - 2024年12月31日
- 筋トレが1ヶ月続いたので継続したコツと使ったアプリを紹介してみる - 2024年4月10日
- 古着で買った巨大なシミのついたスラックスをオキシ漬けしてみた結果 - 2024年4月1日