『すてきな相棒!おかね入門』読んだ。お金について考えるイコール、人生を考えること

今、これからどうやって生きていこうか、みたいなことを考える時期だったりする。

これまでしていた仕事から少し離れたこともあって、生活費を稼ぐためにどうにかしなきゃ、働かなくちゃ、と思っている時期。

 

働くことから一旦離れて、自分は何がしたいのか、何に興味を持っているのか。

何を楽しいと感じるのかとか、どうやって生きていきたいのか、なんてことも、これだけ時間があると考える。

 

とはいえこういうことを考えなくちゃならないのは、本当は今年の頭からだった。

とりあえず自由に、ぼーっと気の向くままに生活していたら、気付いたら2月になってしまった。

 

今からどっかで働いたとしても、お給料が入ってくるのは3月末頃。

収入はメルカリで服を売って手元に入った金額と、週に1回だけ出勤している仕事のお給料だけだから、貯金をすり減らすような生活をしている。

 

暇を楽しめるタイプなら良いけれど、最初の1ヶ月くらいはそうだったけど、どうやらあんまりそのタイプでもないみたいだった。

1ヶ月以上もふらふらし続けていると漠然とした不安もやってくる。

 

その不安の原因って何なんだろうとか色々考えてみると、色々あるけど、大きくはやっぱり収入がないとか、お金の問題に関することなんだと思った。

生きていくにはどれくらいのお金が必要なのかとか、自分が楽しく生活をするための、最低限必要な金額なんかを知るべきだと思った。

不安の原因は主に、家賃だったり食費だったり、生きていくために必要なお金を、ちゃんと手に入れていかないといけない、みたいなところにありそうだった。

 

そんなタイミングで、面白そうなお金の本が発売されたことを知った。

タイミング的にもぴったりだし、内容も面白そうだしと、手に取ってみたのが「すてきな相棒!おかね入門」だった。

 

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お金は、人生を楽しく生きるための道具にすぎないということ

お金の使い方とか、それを通じて見えてくる世の中の仕組みみたいなものって、学校では習わない。

最近になってようやく、お金の教育が義務教育になった (らしい)なんて話を聞くけど、その知識がないと大人になってからも漠然と不安を抱えたままな気がするから、とても良いことだと思った。

 

日本銀行で働いていた経歴を持つ著者の方が、お金の教育がまだまだ身近なものになっていない日本でも、多くの人がその知識を得るきっかけになるようにと書かれた本。

主には小さい子が読んで理解しやすいように、やさしい書き方と内容になっているけれど、大人の僕が読んで考えさせられることはたくさんあった。

 

お金の仕組みや価値、そもそも何でお金ってものが世の中に存在するようになったかの歴史など、お金そのものに関しての知識はもちろん。

しかし、お金を稼ぐことそれ自体が大事とか、お金は多く持っていた方が得だとか、そういう話では全くなく。

 

タイトルにもあるように、お金は人生を楽しく過ごすための相棒であって道具であるということを教えてくれる。

お金自体に価値はなく、お金を使って自分がどう生きていくかだとか。

最終的にはどんな風に生きていきたいのか、なんてことを考えさせられる、長い人生の生き方について考えさせられる本だった。

 

それだけ、お金は人生と切っても切れないものであることを改めて認識させられる。

 

人生を考えるきっかけをくれる、手を動かすワークの数々

この手の本は読むだけじゃ、唸ったりしながら少し落ち込んで、何もしないし変わらないまま終わってしまいそうな読書体験がほとんど。

ただ、この本には手を動かして考えるようなワークもいくらか。

本の中にあるワークのひとつで、まさにこれからどう生きていこうかなんてことを漠然と考えている自分の為にもなりそうなことに取り組んでみた。

 

自分の人生において大事な価値観を明確にする「16シート」

まずは考えたいテーマを掲げて、それを達成するにはどうしたらいいかなんて考えながら、テーマを構成する要素を16個羅列する。

並べた上下の要素を比べて、どちらの方が優先度が高いかを競わせる、もしくは両方の要素から思い浮かぶ新たな要素を書き出す。

 

そうして8個になった要素をまた比べて4個に、2個に、最終的には1個に絞ることで、全ての要素を含んだ自分にとって大切なキーワードが浮かび上がってくるというもの。

 

テーマは本の中にもあった「10年後、どんな大人になっていたいか」に設定してワークを進めてみる。

色々とキーワードは出てきたけど、それらの優先順位を競わせたりしてみると、浮かび上がってきたキーワードが、自分の場合は「自由でいること」だった。

 

字は汚い

どういう自由かというと、好きなときに好きなことができるだけの自由。

自分が興味を持ったものに対して、その瞬間から触れていられるような状況でいつでもいたいんだと思った。

そのためには、そんな環境を作れるだけの時間とお金を確保する必要があるとも思った。

 

わりと時間やお金の融通が効くような生き方をしたいんだろうけど、そのために何を仕事にしてお金を稼ぐなら充実感を得られるんだろうとか思った矢先に、また別のワークが役立った。

 

自分の気質を把握する、リストアップワーク

すごくシンプルで、写真にあるように好きなこと、得意なこと、今がんばっていること、やってみたいことの4つを羅列する。

それらを複合して考えてみると、自分に向いていることがさーっと浮かび上がってきた。

 

こうやって自分にとっての生きがい、っていうと大袈裟かもしれないけど、楽しみを感じる何かを炙り出してみる。

すると自分が良いと思ったものを人に広める、紹介する、みたいなことをしているときが楽しいんだろうなと思った。

 

中学生の頃、自分が好きなバンドを紹介するブログをせっせと書いていたり、結局今でも読んだ本とか、買った服を紹介するようなブログを書いていたりとか。

音楽にしても、自分が好きな曲を詰め込んだりして、自分が感じたその魅力を人に熱量高く伝えながらプレイリストを作ってみたりとか、そういうのは今でも好きだったりする。

 

ブログでお金を稼ぐこととは切り離して考えるにしても、自分が楽しいと思えるこの類の、いわゆる紹介みたいなものを仕事にして、それで生きていけたら楽しいのかなと思った。

やらされている感がなく、そこに楽しみとか、目標なんかを持ってやっていけたらもっといい。どうすればそれを実現できるのかは、また別で深く考えていきたい。

 

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お金について考えることはすなわち、人生を考えることだった

この本を読んでいるといつの間にかお金のことだけじゃなくて、それを通じてどうやって生きていくか、人生について考えさせられた。

それだけお金と人生は密接で切り離せない関係にあるものだし、お金を稼ぐにしてもそれだけを目標にして続くタイプじゃない僕に、どうすれば楽しいのかを考えさせてくれる本だった。

 

小さい子がお金に関する知識を得るために読んで楽しいのはもちろん、大人だって人生を考えさせられる素敵な本。

生き方に迷っている人に読んでほしい、すごくやさしい人生論みたいな内容。

 

ちなみに系統はまた違うけど、お金の本は数年前に読んだこっちもすごく面白かった。

どうやって自分の作品に価値をつけるかとか、人が何かにお金を払う心理みたいなものを、ゴッホとピカソの例を挙げて書かれている。

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いわはし

いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。

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