「なんかカビ臭いよ」
そう言われたのは、いつものように、ごく普通に仕事をしていたときのことでした。
自分がカビ臭い理由を必死に考えてみました。
結論としては、カビ臭い理由は僕自身の体臭などではなく、着ている服にありました。
引っ越してからの洗濯習慣といえば、洋服は夜に洗って部屋に干し、乾くまでそのまま放置。
その洗濯習慣が洋服を生乾き状態にし、菌の繁殖したそれを着た状態で汗をかくことで、僕は自分でも知らない間に「カビ臭いヤツ」になっていたようです。
1人だけに指摘をしてもらったならまだしも、同じお店で働いている女性陣にも、実は僕がカビ臭いと思われていたことが後になって判明していきました。
少しのショックを受けつつも、思っていても本人である僕に直接指摘をすることなく、陰でだけその話をしていた女性陣の優しさをとても感じた瞬間でした。
しかしカビ臭いヤツとして話題に上がってしまっては、そのままにはしておけません。
どうすれば洋服の生乾きを防げるのか、周りの人たちに日頃の洗濯習慣を徹底的に聞いたり、自分でもネットで対策と改善策をとにかく調べあげました。
結果として今は「生臭いヤツ」を抜け出すことができた上、何なら洗濯終わりの洋服からいい匂いがするようにもなりました。
洋服の生乾きと、それが原因で生じるカビ臭さを撃退するため、僕が実際に行った対策や改善策をまとめてみます。
【原因①】洗濯物がカビ臭いのは、濡れている時間が長いと菌が繁殖するから
前提として、洗濯物がカビ臭くなる理由は、乾くまでに長い時間が掛かることで、衣類に「モクラセラ菌」と呼ばれる菌が繁殖することが原因だそうです。
この菌を繁殖させないためには、洗濯物を短時間でしっかり乾燥させることがマストで、タイムリミットは5時間以内ということが調べて分かりました。
今回僕は、生乾きの服を着た状態で汗をかいたことが原因で、モクラセラ菌に起因する嫌な生乾き臭を指摘されました。
僕は汗っかきですが、調べてみると汗臭かったりするのも、実は汗そのものが原因ではないとのことが分かりました。
汗自体は無臭だけれど、それが洋服に付くことで、特に服にモクラセラ菌が繁殖していた場合にはモワッとした嫌な臭いを発してしまう。
汗っかきならある程度は制汗対策も必要だとは思いますが、それ以上に意識を向けるべきは日頃の洗濯習慣であり、洋服を生乾きにしないことなんですね。
【原因②】洗濯物がカビ臭くなる原因には、洗濯槽に生息するカビの仕業もある
色々と調べているうちに、洗濯物がカビ臭くなる理由にはもうひとつ原因があることを知りました。
それは衣類の生乾きによって服自体に繁殖する菌とは別に、洗濯槽に潜むカビの仕業。
せっかく洋服自体を綺麗に洗い上げても、洗濯槽にカビが生えていてはプラマイゼロ。
そこで洗濯槽も常日頃、カビが繁殖しないようにケアをしたり、そもそも普段から対策を行う必要があります。
具体的には、定期的に洗濯槽自体を洗うため、専用の洗剤を使ってケアをしてあげること。
防カビ効果のある洗剤や消臭ビーズを使って、日頃からカビが繁殖しない環境を保つことのふたつです。
僕はカビ臭いことを指摘されてから、まず専用の洗剤を使って洗濯槽を丸洗いしました。
加えて、カビが繁殖しない環境を保つために効果のある、香り付け&防カビ作用を持つ消臭ビーズを日頃の洗濯に導入。
これらの対策を行うことで、洗濯槽にカビが繁殖しないようにしています。
【対策①】洗剤の他に柔軟剤、芳香剤や漂白剤も併用すると洗い上がりが清潔に
改善する前に行っていた僕の洗濯方法は至ってシンプルで、洗濯機にドン・キホーテで買えるちょっとお洒落な見た目の洗剤を入れて洗い、部屋干しするだけの流れでした。
現在行っている具体的な洗濯方法としては、
・仕事の日でも基本的には外干しをすること
・部屋干しで乾きが悪くてもモクラセラ菌の増殖を防いでくれる、部屋干し用洗剤を使う
・洋服の香り付けを目的とした柔軟剤の使用
・洋服に潜んでいる雑菌を消滅させるために漂白剤の使用
・洗濯槽の防カビ&衣類の消臭、香り付けを目的とした消臭ビーズの使用
・水ではなくシャワーから熱湯を注いで洗濯を行う (時間と余裕があるときは)
上記の方法で洗濯をすることで、洋服の生乾き臭を防いでいます。
結果的に洗剤と柔軟剤、漂白剤、消臭ビーズの、もしかしたら少しやりすぎかもしれない4連コンボが基本。
加えて晴れている日はしっかり外干しをすることで生乾きを防ぎ、カビ臭さを撃退するに至りました。
生乾き臭を撃退するために使っている洗濯必須アイテム
僕が日頃の洗濯に使って、生乾きによるカビ臭さの撃退に効果を感じた4アイテムをご紹介します。
【洗剤】アリエール リビングドライ イオンパワージェル
今は部屋干し用の洗剤 (洗濯物が水気を含む時間が長くても、菌の増殖を防いでくれる)がたくさんあることを知りました。
それらの中ならどれを選んでもいいと思いますが、僕は比較的スタンダードなアリエールを選びました。
【柔軟剤】レノアハピネスシリーズ
柔軟剤にはレノアハピネスシリーズ。
僕は今まで、洗濯は洗剤オンリーで行っていたのですが、どうやら多くの人は洗剤と柔軟剤を併用して洗濯を行うらしいです (今更)
香りにこだわりが出てきたら、より高級なものを試してみてもいいとは思っています。
が、ひとまず柔軟剤とやらの香り付け効果を試そうと思って買ったのが最初だったので、他と比べて値段の安いレノアハピネスシリーズから入りました。
これ、めっちゃいい匂い。
【漂白剤】ブライトW
漂白剤は必須ではないと思いますが、家にずっと使わないまま残っていた漂白剤があったので何となく使っています。
除菌&抗菌のダブル効果を持っているブライトW。
汗っかきな僕の場合、何となく菌が繁殖していたら嫌だから、くらいの感覚で今のところは使っています。
【消臭ビーズ】レノア 本格消臭シリーズ
意外といい働きをしてくれるのが消臭ビーズ。
ただの香り付け用もあるのですが、僕が使っているのは洗濯物の消臭と洗濯槽の防カビを目的としたものです。
他にもあるレノアの華やかなパッケージの消臭ビーズと比べたら匂いよりも効果重視の分、地味さはありますが、
それでも洗い上がりの洗濯物にいい匂いを与えてくれる効果もある、1人3役の働き者です。
【知識①】帰宅時間が夜遅くても洗濯物は外干し派が多数だった
カビ臭いと指摘されるまでの僕は、休みの日以外に洗濯をした場合はいつでも室内に服を干していました。
サーキュレーターなど、部屋干し時間を短縮させるアイテムを使うこともなく、乾くまでただ放置。
1人暮らし歴は4年くらいになりますが、果たして洗濯物を「乾いた」と判断するタイミングがいつなのかも分からず、
「まあ少しだけ湿ってる気もするけど、クローゼットに畳んで置いているうちに乾くだろう」くらいの感覚で過ごしてきたことも確かです。
しかし実際には、「洋服はカリッカリになるまで干しておくんだよ」とつい最近、教えてもらいました。
加えて、周りの人たちに徹底的にヒアリングをしたところ、仕事で帰宅時間が遅い日でも洗濯物は外に干している派が圧倒的多数。
実家に住んでいた頃は、夜まで干していると服がしけってしまうという理由で、母親からは「学校から帰ったら洗濯物を取り込んでおいて」と口うるさく言われたものです。
しかし、晴れているのに部屋干しをして、結果的に生乾きでカビ臭くなるよりは、取り込む時間が少し遅くても外に干した方がマシだとの意見が多数。
せっかく日当たりのいい部屋に住んでいる僕も、これに倣って仕事がある日でも洗濯物は外に干すスタイルに変えました。
【知識②】洗濯に関する悩みのほとんどは、熱湯を使えば解決するらしい
周りの人に日頃の洗濯方法を聞いたり、自分で調べたりしながら試してみたのは、洗濯をするときに水ではなく熱湯を使う方法です。
洗濯王子として、日本人に正しい洗濯方法を広めるべく活動している中村祐一さんによれば、
洗濯に関する悩みの8割は、水の代わりに熱湯を使うことで解決するといいます。
参考記事▶︎洗濯の悩みは“お湯”で全て解決する? プロに洗濯のコツを聞いてきた – ソレドコ
食べ物でも、熱湯をかけることで滅菌する手段として煮沸消毒が馴染み深いですが、それの洗濯バージョンということ。
何なら海外では熱湯を使って洗濯することが主流なんだとか。
僕もシャワーが、洗濯槽に熱湯を直接注げる配置にあるので、洗濯前で時間に余裕があるときは、
蛇口から洗濯機に供給させる水ではなく、60度のお湯をシャワーから出して、洗濯槽に入れて洗濯を行っています。
実際に洗剤の効力も、水で洗うよりもお湯の方が存分に発揮されるのだとか。
果たして本当に違いが分かっているのかという点もありますが、確かに熱湯を使って洗ったときの方が服からも清潔な匂いと、白さを感じることは確かです。
生乾きによる臭いは洗濯習慣を変えることで簡単に撃退できた
部屋干しにも使える洗剤を使ったり、柔軟剤を併用して香り付けをしたり、漂白剤を使って衣類に付いた菌をやっつけたり、
消臭ビーズを使って衣類の臭いを消し、更に洗濯槽の防カビ対策を日頃から行っておく。
これらを対策を行えば、生乾きが原因で発生する嫌なカビ臭さは撃退できることを知りました。
ここまでやって僕は、自分で感じる限りは無臭の男になりました。
ここからよりいい匂いのするメンズになるために、引き続き洗濯を研究していきたいところです。
水ではなく熱湯を使ってみたりだとか、海外では常識とされている洗濯の習慣を知ったり。
洗剤や柔軟剤にも多くの種類があることに興味を持ち知り始めてからは、今まで面倒だった洗濯が楽しいものにすらなってきました。
この調子でいい匂いのするメンズになればきっとモテると思うので、これからも匂いには敏感に、清潔感を意識しながら生きていきたいと思います。
いわはし
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