仕事が休みの日になると、案外何もしないもので、そんな時間って勿体無いなと頭の隅で思っていました。
少し前に引っ越しをしたこともあって、部屋に置きたいものを考えながら、本棚を買い足してみました。
本棚を置いてみると、そこに並んでいる本を毎日目にするようになるので、今までよりも本を読むことにも意識がいきます。
結果的に本を読む時間が少しずつ増えてきたのは、何もしない休日を過ごすよりも、新しいインプットがある分、とてもいいことだなと思っています。
「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。」
僕が格好いいと思っている年上の方が、影響を受けた人に松浦弥太郎さんを挙げていました。
タイミング的にもちょうどいいなと思って、引越しをしたタイミングで、おすすめして頂いていた「今日もていねいに」を読みました。
読み終えて松浦弥太郎さんに興味を持った僕は、他の作品も読んでみたいと思って探していました。
そして目に留まったのが「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある」という作品です。
今、25歳の僕はこのタイトルに縁を感じずにはいられず、買って読んでみました。
すると、これから社会経験を積んで、立派で人からも必要とされる人間になるには、主に3つの事項+ひとつの大事な価値観があるように思いました。
いつでも自分で考えて行動できるようになること
社会に出て間もない25歳くらいの年齢だと、まだまだ上の人からの指示を受けて仕事をすることが多い環境だと思います。
しかし、もっと人の役に立てる人間になるには、自分でも物事を考えて、今の仕事やその業界に潜んでいる問題を解決するための動きをする必要があるのだと感じました。
例えば本の中で松浦さんが挙げている50の項目のうち、
・9/50「なぜ?なに?なんだろう? を」
・14/50「メモ帳を持ち歩く、アイデアを書く」
・43/50「もし経営者だったら?」
のように書かれています。
常に色々な物事に対して「なぜ?なに?なんだろう?」を抱くことは、ひとつの事象に対してそれを繰り返すことで、奥に潜んでいる問題や本質を明らかにするため。
色々なことに興味を持って深堀りをすることが、思考力の向上に繋がるとのことです。
日頃から何かに対して感じたこと、思ったことをメモにして書き留めることも、身の回りで起こる物事に対して常に興味を持っておくためのいい機会になるな、と思いました。
多様な価値観を持ち、常に新しいことにも触れる姿勢でいる
凝り固まった価値観で、自分の考えていることが全てで正しいと思わないこと。
自分とは違った考えの人がいることを知って、その人を否定するようなことはしないこと。
僕はこれらが、多様な価値観を持つということだと思っています。
多様な価値観は、とにかく自分の外にある色々な物事に触れることで育っていくものだとも思っています。
・「一日1人新しい人と会う」
・「貪欲に本を読む」
・「まねをする」
・「観察力を鍛える」
そう思ったのは、本の中に出てきた上のような項目を読みながらでした。
人に会ったり、本を読んだりすることで、日頃のインプットを増やすことができそうですよね。
何でもただ否定していたら、面白いかもしれないことも、知らないうちに受け入れない選択肢を取っているかもしれません。
それはもったいないことなので、いつでも広い視野で外側を見ていたいなと思うきっかけでした。
自分自身に価値を蓄えて、人に提供できるようになる
仕事ができる人間になるということは、人に沢山の価値を提供できることと、イコールなのだと学びました。
人に価値を提供して喜んでもらうには、自分自身にできることを増やしていく必要があるということ。
・「”好き”を、深堀りする」
・「呼ばれる人になる」
・「自分メディアを発信する」
・「自分のブランディング」
・「自分の価値はなにか?」
これらは、自分自身にできることを増やすためだったり、価値を積み重ねていくため、それを他の人に知ってもらうために必要なことだと思いました。
それが人の役に立てば立つだけ、相手を喜ばせることができる、きっとそういうことなのですね。
自分の気持ちと丁寧に向き合う
最後に、自分の気持ちと丁寧に向き合って生きるということ。
僕がこの本以外にも読んだ松浦さんの本から、ご自身の中で大切にされていることなんだろう、と改めて感じた部分です。
例えば、たまにはちゃんと自炊をして、手をかけて作ったものを食べることで心を満たすということだったり。
便利な時代だけれど、無機質なものにばかり慣れていると心はすぐに死んじゃいますよ、なんてメッセージを感じました。
僕自身も以前はほぼレトルト食品しか食べていない生活をしていたのですが、自炊をする回数を増やすことで、心身共に以前よりも健康になった感覚があります。
レトルト食品って日頃から食べるものではなく、本当に時間がなかったり忙しかったり、疲れているとき、たまの手抜きに食べるものということにも気が付きました。
「収入とは、人に与えた感動の質量に比例するものです」
本の中で松浦さんが書いていることをまとめると僕は、格好いい大人になるための心得として受け止めました。
僕が思う格好いい大人とは、人の気持ちを考えることができて、それに対して喜んでもらえるような価値や、行動を提供できる人のことです。
「収入とは、人に与えた感動の質量に比例するものです」
本の序盤で松浦さんはこう書いています。
お金を稼ぎたいと思って、それを理由に何かを始めても、それじゃあ人がお金を払う気持ちだったり、根底にある本質には気付いていないまま、ということなのでしょう。
人がお金を払う瞬間というのは、満足した瞬間や喜びを感じた瞬間であって、それを提供できるようになることが大切だということを、この本から学びました。
一見遠回りのように見えて、人の役に立つことが、結果的に収入の量にも比例するものだと松浦さんは教えてくれました。
僕はお金をたくさん稼ぐことが重要だとも、全てだとも思ってはいません。
それでも、その本質を知っているのと知らないのでは、今後仕事をする上での考え方が大きく変わりそうだと思いました。
25歳、特に僕の場合は会社で仕事をさせてもらうようになってまだ日が浅いので、こういった考え方を教えてくれる本に出会えて、とても良かったです。
いわはし
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