
洋服の買い物をするときは、3ヶ月後にどんな服を着たいかを考える。
ウールのニットからコットンニットへと、少しずつ上がっていく気温に合わせてコーディネートにも変化をつけ始める3月。
かれこれ11月くらいから5ヶ月近く似たような服を着てばかりだった季節から、ようやく着る服も軽いものへとシフトできるようになり、新鮮な気分を感じています。
3月にもなるとお店にも半袖Tシャツが並び始めたりして、いよいよ夏にどんな格好がしたいかを薄っすらと考えるように。
個人的に去年の夏は古着の柄シャツを集めまくっていたのですが、今年は今のところあまり派手なシャツを着る気分にならない気もしています。
そんなことを考えながら、ふらっと渋谷にあるブランド古着屋さんに入ってみたとき。
これは今年の夏、わりとキーアイテムになるんじゃないか、と思わせてくれるアイテムに出会ったのでご紹介します。
SHAREEFのシンプルながらも考え抜かれたサマーニット

購入したのはSHAREEF (シャリーフ)のサマーニット。
シャリーフ、ぼくは大学生の頃によく代官山のお店へ行っていました。
ぼくが主にお店へ行っていた2014年頃はモノトーンでシックな雰囲気のブランドでした。
それより前は民族的な雰囲気を持ったカジュアルなアイテムが多く、今はビビッドな色使いと一捻り効いた形をしたアイテムが特徴的なブランドに。
時代や流行の変化に上手く合わせている、デザイナーさんの変化を恐れない姿勢が前面に出ているとてもアクティブなブランドだな、と思っています。
SHAREEFは常に10代後半〜20代前半、主に大学生くらいの年齢層から高い支持を得ているイメージがあります。
今現在で25歳のぼくは大学を卒業した頃からSHAREEFのアイテムはあまりチェックできていませんでした。
ところが、こうしてブランド古着屋さんで少し前に販売されていたアイテムに出会うと、ものによっては今の感覚でも着れそうなものもあったりして。
購入したサマーニットも、ここ数年でブランドが展開しているアイテムの中ではシンプルなデザインなのではないでしょうか。

学生の頃に着ていた、というきっかけがあるから再び手を出しやすかった訳ですが、単純にサマーニットってぼくみたいな人間にはかなり向いているんじゃないかな、と思ったんです。
まず今回購入したサマーニットの生地はレーヨンとポリエステルを使って編まれています。
使われている素材からは少し意外な印象を受けるくらい、触り心地はザラザラとしていてドライな質感を持っています。
近くで見てみると、チリチリと毛羽立っているようにも見える生地。
雰囲気的に素材は麻っぽいな、と思っていたのですが、そうではなく。

やや重みがあり、テロっとした生地感はレーヨンならではのもの。
重力に従って素直に落ちるその生地が持つ特徴は、着用写真をご覧頂くとより分かりやすいはず。
今回ぼくが購入したのは最小サイズの「1」
今はビッグシルエットが流行っているので、ブランド古着で服を買うにしても、元から大きな作りならサイズを細かく気にする必要もなさそうです。
ドライな質感でありながら光沢も持っている。
麻のニットは耐久性に欠けそうで個人的にどこか頼りなさを感じてしまうのですが、合成繊維のポリエステルとレーヨンを使ったこちらの生地はそうでもなく。
何より着ると生地がストンと落ちるので、肩をはじめ体のラインが露骨に浮かび上がります。
この生地感でジャストサイズだったら不気味ですが、さすがのそこは考えられている。

最小サイズでもかなり大きめの作りになっているので、七分袖くらいの見え方に。
体が細くて貧弱なぼくはジャストサイズの半袖Tシャツを着ることがあまりなく、これくらいの方が体型的にも似合うのでとっても嬉しい。

肩から袖にかけて入っている黒いラインはコットン / ポリエステルによる別のパーツを縫い合わせてあります。
ただオレンジのサマーニットだと少し派手すぎるので、このラインがそれを抑えるナイスな役割を果たしている。

後ろから見ると、袖幅の広さがよく分かりますね。
もはや甚平のようにも見えるシルエットがとても可愛い。
重力に素直に従って落ちる生地は、肩甲骨の出っ張りも隠しません。
1枚で着ると少し恥ずかしいレベルなので、着用の際は下にタンクトップを着ることが多いはず。

腕を上げてみたときのシルエットはこんな感じ。
かなり大きめの作りと長めの袖。
SHAREEFって昔から洋服のサイズ感もわりとタイトで、LAD MUSICIANと並んで細身体型の人が好んでいるイメージがありました。
あまりにも細身体型だとTシャツ1枚じゃ格好良く着るのが難しかったりするのですが、袖もここまで長いと貧弱な腕が隠れていい感じです。

汗っかきなぼくは、真夏にもなると基本的には汗ジミの目立たない白か黒の服しか着れません。
もしくはUNIQLOのエアリズムやら、インナーに無地Tシャツを着た上で柄シャツを着るなりの工夫が必要でした。
対してサマーニットなら、Tシャツと違って織りではなく編みで作られているので、生地をしっかり選べば汗が生地に染みてもTシャツほど目立つことはなく。
加えてローゲージ (ざっくりと網目を広く)で編まれているものなら、汗をかいてもTシャツよりも圧倒的に乾きやすい。
Tシャツ1枚で過ごすよりも少しだけ暑いかもしれませんが、素材にレーヨンやらポリエステルを使っているものなら、そんなこともない。
サマーニット、汗っかきが着る夏服としては最強なんじゃないか?と、ここにきてぼくは本気で思っています。
去年は主張強めの柄シャツで汗を誤魔化す作戦に打って出ましたが、今年はそこにサマーニットも取り入れながら、夏のファッションを楽しんでいくことになりそうです。

いわはし

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