ぼくが学生の頃から愛用しているA.P.C.のデニムジーンズ、PETIT STANDARD。
かれこれ購入してから、今年の3月で3年になりました。
今までも基本的には、普段から穿き込んで「そろそろ洗濯をしようかな」と思ったタイミングで洗濯機へ。
その後でしっかり乾かして、色落ちや経年変化の進行具合に長い月日を感じ、ニヤニヤしながら写真を撮って記事を書いてきました。
本当は購入から3年ちょうどのタイミングで記事を書きたかったのですが、当時はあまりデニムを穿き込んでおらず放置気味。
今年もまた暑くなってきたので、デニムに合うTシャツなんかを探し始めています。
「ちょっとご無沙汰していたけれど、久しぶりに見るとやっぱりいい色をしているな」そう思って、先月末くらいからまた、なかなかのハイペースで穿き込みを再開した次第です。
着用歴3年3ヶ月を迎えた愛用デニム「PETIT STANDARD」
ということで、こちらが早いもので着用開始から3年と3ヶ月が経過したぼくの相棒、PETIT STANDARD。
前回の記事と比べても、全体を見て特別に大きな変化を感じることは、ほぼ毎日見ているぼくですらありません。
それは着用から1年半くらいが経った頃から、うっすらと思っていたことでもあります。
ただ、大きな変化こそないものの、着用と洗濯を繰り返す中で少しずつ、確実にその見た目は変化し続けている。
色落ちを重ね、生地にシワを重ね続けているんです。
そんな些細な変化も記録として残る形にしておけば、振り返ったときにその軌跡を振り返ることができる。
ブログって、そこがいいなと思っています。
色落ちを重ね、染料の間から白っぽい色味が見え隠れ
今回の穿き込み&洗濯期間では特筆すべき大きな変化はないのですが、ひとまず各部位の変化具合を写真と共に確かめていきます。
まずはデニムジーンズの顔とも言えるフロント部分、股付近。
ももの付け根が曲がることによって、ポケットの下部分に刻まれる通称「ヒゲ」と呼ばれる横のシワ。
非常に細かいことを言えば、ぼくがPETIT STANDARDを洗うのは自転車であちこちへ行くようになってからは初かもしれません。
東京に引っ越してから自転車を買ったぼくは、時間に余裕があるときは基本的に自転車移動。
デニムジーンズの色落ちは穿いている人のライフスタイルに沿って変化していくもの。
足の関節付近は、ひょっとしたらこれまで以上に深いシワと色落ちを刻んでいくのではないでしょうか。
少しだけ、股下付近にダメージのようなものが。
これが広がっていくと、もしかしたら生地が破れていってしまうのかもしれない。
そうなると工房に預けて、リペアをして貰う必要が出てきます。
以前、古着でデニムを買って帰った後、部屋の全身鏡前にて格好を付けたポーズで座ったとき、そこで初めて股下の破れに気付いたことがありました。
それからは古着でデニムを買うときには裾やポケットに加えて、股下に破れはないかを必ず確認するようになりました。
記事を書いている今日もデニムを買ったのですが、もちろん確認。皆さんも気を付けてください・・・。
「洗濯しよう」と思うタイミングはデニムの膝が出てきたら
そもそもデニムジーンズは他の服と比べて、ぼくの場合は洗濯頻度がそこまで高くはありません。
元々は作業着としてこの世に生まれたデニムジーンズ。
ガンガン穿いてガンガン洗ってもいいのですが、ぼくにはこの1本を買ったときから理想としている色落ち具合が頭にあって。
全体的に薄汚れた雰囲気をベースとして、適度に残ったインディゴ染料にシワがコントラストを刻んでいるような色落ち具合。
あまりにも洗濯頻度が低いと染料は多く残り、シワが深く刻まれてコントラストのはっきりしたバッキバキの色味になる。
あまりにも洗濯頻度が高いと染料が落ち過ぎ、シワのコントラストも目立たない水色でのっぺりした色味になる。
着用頻度なんかは気にせずにガンガン穿きまくりますが、洗濯は自分の好みと直感に従って。
デニムジーンズには自分流のセンスやら、好みやらを好きに投影できるので、それも楽しみのひとつ。
そんな中で個人的に「洗濯しよう」と思うタイミングは、着用を繰り返すことで膝が出てきたら。
あまりに目立つと不格好なので気になってくるんです。
洗濯をしたら、インディゴ染料が直射日光に当たらないように生地を裏返す。
逆さにして干すことで、デニム生地の重さによって伸びていた膝も目立たなくなります。
あまりにも洗濯頻度が低いと、生地に汗が染み込んでしまったりしてダメージの原因にもなります。
加えて単純に不潔でもあるので、清潔感を損なわない程度には洗濯をするのがおすすめ。
スマホの形に色落ちしたバックポケット
3年と3ヶ月穿き込んだデニムジーンズを後ろから見るとこんな感じ。
こちらも同じく大きな変化こそありませんが、着実に男らしさを感じさせる雰囲気へと成長しています。
左のバックポケットには、ひとつ前に使っていたスマホの形がより明確に出てきました。
スマホが飛び出ていた部分はステッチ (黄色い糸)が解けてほとんどなくなっています。
足の付け根付近のヒゲと並んでデニムジーンズにおいては刻まれていくシワによる経年変化を楽しめるのが膝裏。
複雑に入り組んだようシワが形成されるこの部分は、その形状から「ハチノス」と呼ばれます。
洗濯頻度が低いと、ここにバッキバキの深いシワが入って非常に男らしい見た目に。
ぼくはハチノスをそこまで目立たせたい訳ではないので、これくらいのまま成長を続けてくれたらな、と思っています。
理想の色味を目指して穿き込み続ける
最後に、部屋着のTシャツと合わせて記録用に穿いた写真を載せておきます。
正直、少し前まで裾上げをしてロールアップをせずともジャスト丈で穿ける長さにしたことをちょっとだけ後悔していました。
それも1年半くらい前の話ですが、ここ最近になってようやく馴染んできたような気がしています。
穿いたときの長さやバランス感はもちろんですが、全体で見たときの雰囲気としても。
今や裾のアタリもすっかり無骨な雰囲気に。
几帳面なので裾をきっちり折ってしまい、結果として生地に穴ができてしまったので、裾上げをすることでその部分を切り落としたのでした。
着用開始から3年3ヶ月が経ちましたが、今後も変わらずPETIT STANDARDをガンガン穿き込んでいきます。
理想とする色味に達するまでは、まだまだ染料の色が残り過ぎているので、育て甲斐があるはず。
先ほど「今日もデニムを買った」と書きましたが、古着で買ったそれの色味は理想としているものと非常に近い。
リーバイスのデニムなのですが、それを紹介する記事なんかも近いうちに書けたらいいなと思っています。
これだけ長い間、PETIT STANDARDに一直線で愛を注ぎ続けている。
デニム好きって、経年変化好きって絶対に一途な人間なんですよね。
「○○が好きな人に悪い人はいない」という言葉をよく聞きますが、デニム好きこそいい人の特徴なのではないか、なんて勝手に思っています。
いわはし
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