およそ半年ぶりにやってきました。当ブログの定番企画(にしたいとぼくは思っている)、俺らのジーンズ色落ち特集。
ぼくは基本的にA.P.C.のPETIT STANDARDをメインで穿き込んでいる男なので、そんなぼくが書くブログで紹介できるジーンズの色落ちはそれ1本が限度。
でも、ジーンズの色落ち具合は十人十色。
誰が穿いても全く同じ風合いになる訳なんてなく、それぞれの生活スタイルに寄り添った経年変化を魅せてくれるアイテム、それがジーンズなのです。
だから面白い。だから愛着を持てる。だから、多くの服好きが経年変化の魅力に魅了されていく。
それぞれ違うジーンズの色落ちを、その雰囲気をたくさん紹介して、ブログを読んでくれている皆さんにも、その面白さを伝えたい。
そんな思いから、ぼくの周りにいるジーンズ好きが愛用している1本の写真を撮らせてもらい、話を聞かせてもらい、それを記事にしようという企画です。
とは言っても、そもそもぼくには洋服を好きな友達があまりおらず。その中でもジーンズを育てている人はほとんどおらず。
それゆえ今回はおよそ半年ぶりとなりました。不定期ではありますが、今後も長く続けていきたいところ。
Twitterで連絡を下さったアキヤさんの相棒をご紹介
今回、企画にご協力頂いたのは、Twitter経由で連絡を下さったアキヤさん。
ぼくが学生の頃から書いている個人ブログ『いわタワー』をガンガン更新していた頃から、ずっと記事を読んで下さっているそう。
ブログってアクセス数を数字で確認することはできても、読者の方とSNSで会話する機会や、直接お会いできる機会なんて、ほとんどないもの。
たまに「本当に読んでくれている人がいるのかな?」と思ったりもするのですが、こうしてご連絡を頂けると、見てくれている人はちゃんといるんだな、と嬉しい気持ちになります。
なんと今回は原宿待ち合わせで直接お会いして、アキヤさんが相棒を穿いている姿を撮影させて頂きました。
直接お会いして、洋服以外にもあれこれお話をしているときに「そのラーメン屋さん、前にブログで紹介してましたよね?」なんて言って頂いた場面もあって。
そんな記事まで読んで下さっていたんだ、とここでも嬉しい気持ちになりました。
今のぼくは『いわたの偏愛コレクション』と『いわタワー』、ふたつのブログを運営しているのですが、いわタワーの方はここ最近ずっと休み続きで。
洋服の記事なら偏愛コレクション。
それ以外はいわタワーで書いていこうと思っているのですが、今は心の中でその住み分けがイマイチできておらず、とりあえず当ブログの運営に集中していて。
アキヤさんとの出会いも含め、ぼくに色々なきっかけを与えてくれた『いわタワー』でも、上手くバランスを取りながら記事を書きたいと思っているところ。
アキヤさんの相棒ジーンズ、LibertadのBullet
着用歴は1年と4ヶ月。アキヤさんと長い年月を共に過ごしてきた相棒は、Libertadの『Bullet』というモデルのジーンズ。
Libertadというブランドに関しては、過去に『いわタワー』の記事でご紹介をさせて頂いたことがあって。
▼ぼくの個人ブログ『いわタワー』の記事に飛びます。
デザイナーの西尾さんが手掛ける、MADE IN JAPANを追求し続けるファッションブランド。
日本の工場が、職人さんが持つ技術は世界的に見てもトップレベル。
そんな職人さんたちと手を組み、ゼロからこだわって作った最高品質のジーンズがMADE IN JAPANクオリティーの素晴らしさを感じさせてくれる、最高に格好いいブランドです。
アキヤさんはそんなLibertadのジーンズが大好きで、Bulletを1年4ヶ月穿き込んでいらっしゃるとのこと。
ぼくも『Tyler』と『Jimbabwe』を持っているのですが、Libertadのジーンズは細身のシルエットがとにかく綺麗なんです。
それがまた、スタイルが良くて足の長いアキヤさんの体型とバッチリ合わさって、めちゃくちゃ格好いい。
足元にジャックパーセルを合わせるスタイリング、もう最高です。
裾をロールアップしたときの写真も撮らせて頂きました。
アタリがバッチリ出ていて、この雰囲気がとにかく男らしい。
着用回数は週2回。洗濯はこまめに行うスタイルで
普段はアパレル系のお仕事をされているというアキヤさん。
職場では自社ブランドのアイテムする必要があるため、Libertadのジーンズを穿けるのはお休みの日に限られるとのことでした。
それでも着用頻度は週に2回ということは、お休みの日はほぼ相棒と一緒に過ごされているということですもんね。
小さい頃からジーンズを穿いていた影響で、自分で服を選ぶようになってもやっぱりそれがいちばんの相棒だったそう。
そういう、一貫したスタイルを持っている人って本当に格好いい。
コーディネートの主役は基本的にジーンズだというアキヤさん。
「夏もジーンズには主役でいて欲しいんですよね」
そう語るアキヤさんは、自身もお好きだという細身のジーンズが本当によく似合っていました。
自転車を愛する人だけに許された色落ちの楽しみは
育てるのが楽しみなジーンズというのは、購入時にリジッド(洋服糊の付いた、パキパキした状態で販売されているジーンズのこと)状態のものが主。
一般的なカジュアルブランドが販売しているジーンズの場合、穿きやすいように出来上がったジーンズを洗って糊を落としていることが多いです。
その状態は、一度洗っているため、そのまま『ワンウォッシュ』と表されるもの。
ぼくはPETIT STANDARDを購入して、半年ほどは糊を落とさずリジッドの状態で週に何度も穿いていました。
ジーンズの穿き方に正解はなく自由ですが、ぼくは生地が硬いうちにたくさん穿いてシワを深めに刻みたいと思っていたため、そんな穿き方をしてみたり。
でも、ジーンズだってデニム生地から成るひとつの洋服。たくさん穿いても洗わないんじゃ単純に不潔ですし、菌が繁殖して生地を痛める原因にもなります。
シワを刻みたい。でも生地が痛んでは経年変化を楽しむのに元も子もないので、リジッドの状態で穿き込むのは半年程で抑えて。
以降、なんとなく「そろそろ洗ってあげようかな」と思ったタイミングで洗濯機に入れてあげる。ぼくはそんな穿き込み方。
アキヤさんは、着用歴1年4ヶ月で洗濯回数は10回以上と仰っていました。
2年8ヶ月ほど穿いて10回洗濯したかどうかの、なかなか洗濯を惜しむタイプのぼくとは、また違ったアキヤさんのスタイル。
フロントには今後、更に定着するのが楽しみなヒゲ。
Libertadのボタンはお椀型になっているため、うっすらそのシルエットが浮き上がっている様子が、ヴィンテージのそれを感じさせてくれる。
PETIT STANDARDの場合はボタンが膨らんでいるので、ここまでクッキリとは定着しないんです。羨ましいポイントのひとつ。
ジーンズを育てていくにあたって、ヒゲと並んで色落ちが楽しみなハチノスも、徐々にその形を形成しようとしている頃。
ぼくの相棒は洗濯回数が少なめなので、ただインディゴ染料が落ちるだけではなく汚れた雰囲気も出ていますが、対してアキヤさんの相棒は大切に穿かれていることがよく分かります。
アキヤさんは自転車がお好きで、普段からよく乗られているとのこと。
となると、サドルに座って足を動かす時間がとても長い。
お尻部分の色落ちは、自転車を愛する人にだけ許された楽しみ。
Libertadのジーンズはバックポケットに糸ではなく生地を使った切り替えがあるため、座っている時間の長い人にはまた、ここにも色落ちを楽しむポイントがある。
膝部分の生地も伸びてきている様子。
ぼくがジーンズを洗濯して干ときは、ハンガーと洗濯バサミを使って逆さまに吊るします。
最初の頃はジーンズの重さで、伸びた膝の生地も元に戻っていましたが、1年以上穿いた頃から徐々に戻らなくなってきて。
アキヤさんの相棒にしても、やはり自転車を漕ぐとなれば普通に歩くよりも膝を曲げる機会が多いからか、膝が出て色落ちも進んでいますね。
細身でシンプルなデザイン。Libertadのジーンズがアキヤさんの『マイ定番』
「細身で、バックポケットもステッチの入っていないシンプルなデザインが好きなんです」
そう語るアキヤさんは、Libertadのジーンズがとにかく大好きとのこと。
「今日、実はOcean (Libertadの定番ジーンズ)も持ってきたんです」
リュックからは、少し前に届いたばかりでまだ糊の付いたリジッド状態だという『Ocean』を取り出し見せてくれました。
久々に触ったリジッドの、ゴワゴワした雰囲気が懐かしくて。
まさに今、穿き込んでいる最中とのこと。糊を落とす前の穿き込み期間ということは、洗濯を行った後の最も顕著に変化を感じられる時期をまだ控えている。
いちばん楽しいその時期がこれからやってくるなんて。
まだまだ1本集中でPETIT STANDARDを穿き込みたいぼくですが、リジッドを穿く楽しさを味わっている真っ最中のアキヤさんが少し羨ましかったです。
「Libertadのジーンズには、まだ欲しいモデルがあるんです」
そう仰るアキヤさんがブランドを知ったのは、なんとぼくのブログがきっかけだったそうで。
こういう瞬間が、ブログをやっていて嬉しい出来事のひとつ。
普段は顔を合わせることすらありませんが、こうしてどこかで誰かに少しでも価値を提供できていたのなら、ブロガー冥利に尽きます、本当に。
PETIT STANDARDよりも細身の綺麗なシルエットをしたLibertadのジーンズをスラッと穿きこなすアキヤさん。
ぼくが持っているようなストレートシルエットのそれと、スリムなシルエットの1本では今後、シワの刻まれ方にもより個性が見えてくるはず。
お互い、更にガンガン穿き込んだところで、またそれぞれの表情の違いを楽しんだりもしてみたいもの。
アキヤさん、撮影をさせて頂きありがとうございました。
いわはし
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