先日、株式会社ワールドがティンパンアレイを買収したというニュースを目にしました。
ワールドといえば、メンズならTAKEO KIKUCHIをはじめとして様々な人気ブランドを運営する企業。
一方のティンパンアレイは、ブランド古着屋として有名なRAGTAGを運営する企業です。
アパレル大手のワールドがブランド古着業界に参入。H&Mは銀座店を閉店。しまむらも売上が前年度の60%ほどにまで下がっている。
業界の流れを見ていると、消費者の動きが明らかに変化してきていることに気付かされます。
ファストファッション全盛期にあった「たくさんの服を安く手に入れて着回しを楽しむ」時代は過ぎ去り、「少し高くてもいいものを長く着る」ことを重視する人が増えました。
そんな流れを汲み取ってなのか、UNIQLOは以前にも増してUniqlo U (世界的ファッションデザイナーのクリストフ・ルメールとのコラボライン)に力を入れているように見えて、さすがです。
また、これからはいわゆる二次市場と”ブランド古着”が今まで以上に脚光を浴びると思っています。
ブランド古着とは、その名の通りデザイナーズブランドの古着を指します。買取店が個人から買い取って、販売しているブランドアイテム。
新品で買うにはちょっと高い。なら、ブランド古着で買えばいい。
流れの早すぎる流行を追い続けるのって、疲れてしまいます。最新の洋服を着ていることにはそこまで価値を感じない。
そんな時代がきっと訪れるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、日頃から洋服はブランド古着で買うことの多いぼくが、質の高い服(それだけ費用も掛かるので定価も高め)を作っているにも関わらず、二次市場に流れた途端、販売価格が大幅に安くなるブランドをご紹介します。
言い換えれば、とてもいい服を作っているにも関わらず正当に評価されていないブランドたち。コスパ的な考え方をすれば、かなりお得に手に入れることができるブランドの洋服です。
ぼくが本当に好きなブランドばかりなので、本当は教えたくない部分もありますが、それでも各ブランドが持つ素晴らしさに、もっと気付いて欲しいと思っています。
Iroquois (イロコイ)
東京・恵比寿に旗艦店を置くデザイナーズブランド。このブログには何度も登場している、ぼくが最も好きなブランドです。
新品定価はシャツで25,000円、ニットで30,000〜50,000円、ボトムスで20,000〜35,000円程。アウターに関しては季節やモノによるので、省略します。
国内のデザイナーズブランドとしては平均よりもほんの少しだけ高いくらいかもしれません。
それでも、シーズンの目玉商品となるシャツは生地作りからブランドで行っていたり、ニットに関しては非常に高い技術がないと作れないものを販売していたりと、服作りへのこだわりと高いクオリティーは、服好きなら誰もが認めるレベル。
にも関わらず、二次市場へ流れれば途端に販売価格は安くなります。
年代にもよりますが、2~3年前のアイテムならシャツで5,000〜9,000円、ニットで8,000〜15,000円、ボトムスは4,000〜8,000円程。
若い人に人気のセレクトショップ、STUDIOUSでも取り扱いはありますが、実際にIroquoisを好きな方の年齢層はそれよりも上だと思っていて。
だからなのか、シーズンを代表するアイテムにもなれば、旗艦店ですらすぐに売り切れてしまいます。
お金に余裕のある方が定価で購入して、着なくなったタイミングで二次市場に流れているのだと思います。
最初からブランド古着でIroquoisの洋服を購入しようと考えている方は、あまりいないイメージ。
その分、個人的に「本当に格好いいな。でも少し高くて買えなさそうだから、ブランド古着で買えたらいいな」と思っているアイテムは、ほとんど流れてきません。
根強いファンがたくさんいるブランドなので、そういったアイテムはいち早く旗艦店で購入された方がずっと着続けている、そんな風に思います。
VOTE MAKE NEW CLOTHES (ヴォートメイクニュークローズ)
ニューヨークからデザインのインスピレーションを受け、洋服を作る日本のデザイナーズブランド。
ストリートファッションや古着など、様々なシーンからの情報を咀嚼し、未だ世になかった形で吐き出すそのハイセンスなデザインが本当に格好いい。
ぼくは個人的に、近くで見ても明らかにニットの見た目をした”ニットの編み目風・転写プリントTシャツ”をよく着ていました。
コットンのTシャツに、ニットの見た目を転写プリントする。このシリーズはスウェットにもあって、とても面白いです。
そもそも定価でも17,000円ほどのスウェットですが、これもブランド二次市場へ流れると5,000円以下で買えてしまったり。
TROVE (トローヴ)
どことなくアンニュイで、中性的な雰囲気も持っているデザイナーズブランド、TROVE。
シンプルだけれど、たまに棘を持ったデザインの洋服もあったりして、そんなスタンスが格好いい。
個人的にこのブランドのPコートが大好きなので激推ししたい。
定番アイテムではなく、2012年くらいのアイテムだった気がするので二次市場でも見つけることは少し難しいと思いますが、定価が5~6万円だったそれも4,000円程で購入しました。
6年前のアイテムなら安くて当たり前かもしれませんが、それにしても安すぎるくらい。
”安くいいものを手に入れたい”ならブランド古着が狙い目
冒頭にも書いたように、今は人々が「たくさんの服を安く手に入れて着回す」よりも「少し高くてもいい服を長く着る」ことに価値を置いています。
その需要に、更に嬉しい形で応えてくれるのがブランド古着。人が着た中古の服に抵抗のない人なら、ブランド古着屋さんを使うことで”安くいいものを手に入れる”ことができてしまう。
新品で販売されているとき、その服の価格を決めるのは当然ながら販売しているブランドそのもので。
一方で、二次市場に流れた洋服たちの販売価格は消費者からの需要や評価によって決められます。
この記事でご紹介したブランドは、間違いなく”低く評価され過ぎて”いる。消費者のぼくたちからすれば、明らかにお得な洋服たち。
こういったブランドは他にもまだまだあるはずです。
ブランド古着屋さんに行くと、単純に定価だけでは販売価格が決められていないので、自分の目で見て”服の価値”を感じるいい機会になるので、本当に面白くて。
今回、ぼくはこの記事で、そんな低く評価され過ぎているブランドをご紹介しましたが、本音を言えば自分だけが得をしていたいから、本当はここに書きたくない気持ちもありました。
皆さんも、自分だけがそう思えるブランドを、二次市場の中で是非探してみてください。
ネット通販でブランド古着を安く買うなら「ベクトルパーク」がおすすめ
ぼくはブランド古着を購入するとき、どこかのお店に足を運ぶよりもネット通販でそれらを探すことがほとんどです。
個人的に使っている通販サイトの中でも、特に安く色々な服を見つけることができるのはベクトルパーク
最近であれば、このブログでもご紹介したiroquoisのロングコートだったり・・・。実はかなりの頻度でベクトルパークを利用してブランド古着を購入しています。
この記事でご紹介したブランドはもちろん、他のブランドアイテムも相場より安く手に入れることができるので、ぜひ使ってみてください。
いわはし
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