映画を愛して止まない映画マニアだという人でも、マニアと言うほどではないが映画は好きだという人でも。
”ハズさない映画を見たい”という気持ちは同じでしょう。
せっかく自分の大切な時間を費やすのだから、なるべく面白い映画だけを見たいと、ぼくも思います。
そんな願いを叶えてくれる素敵な映画館が、近所にあったのでご紹介させて頂きたいと思い、この記事を書いているところです。
JR常磐線・東武野田線”柏駅”直結『キネマ旬報シアター』
千葉県は柏市、その中心となるJR常磐線・東武野田線の柏駅からすぐに位置する『キネマ旬報シアター』
ぼくはかれこれずっと常磐線沿いに住んでいるのですが、この場所、昔はごく普通の映画館だったと記憶しています。
それがなくなって、数年前にキネマ旬報シアターがオープン。やや特殊な映画館として、老若男女問わず多くの人々からの人気を誇っています。
セレクトショップのような映画館
何が特殊かというと、最新の映画をほとんど上映していないところです。
キネマ旬報シアターで上映される映画は、映画雑誌『キネマ旬報』が独自にセレクトした、全国的には既に上映の終了している映画がほとんど。
また映画好きな観客の方々の意見も積極的に反映させて、それを上映スケジュールに組み込むスタイルで運営されているのです。
つまりここに来れば国や時代を超えて、映画を見る目に肥えた方々が絶賛する”ハズさない”映画だけを楽しむことができてしまう。
まるで映画界のセレクトショップのような場所なのです。
この記事を書いているまさに今日、ぼくは『人生フルーツ』という映画を鑑賞してきました。
スクリーンへ上がる階段の途中には、これまでにキネマ旬報シアターにて上映してきた映画の数々が。
つい最近、雑誌『ポパイ』で目にした映画、トレインスポッティング。
ユアン・マクレガー演じるマーク・レントンがポスターに写っていますが、この映画が公開された当初はあえて小さめサイズのTシャツを着るスタイルが流行ったそうで。
洋服好きとしては、名作映画の背景から当時流行ったファッションを垣間見るのも、なかなか面白そうだなと思っています。
映画の歴史を心ゆくまで楽しめる
この映画館、映画マニアにはたまらない場所になっています。
館内では懐かしい映画のパンフレットを眺めることができたり。
昭和30年代のキネマ旬報を閲覧することができるのも、映画雑誌として長い歴史を誇っているからこそ。
階段を登ってスクリーン3付近には、こういった映画雑誌が所狭しと並んでいます。映画のチケットを持っていなくても無料で触れることができるなんて太っ腹な。
ハズさない名作映画を見たいならキネマ旬報シアターへ
東京都内からも遠すぎることなく、かといって不便なことも何一つない街が柏市。
ぼくは都内のきらびやかな雰囲気も好きですが、それよりも都内には絶対にない、時間がゆっくりと流れる穏やかな雰囲気に惹かれて柏市に住んでいます。
そんな街にぽつんとだけれど、確かに存在しているのがキネマ旬報シアター。
駅の反対側は騒がしいのに、この辺りはなぜか飲食店も古びた哀愁ある雰囲気を帯びている不思議な一帯で、個人的にはとても好き。
都会での生活や忙しない毎日に疲れたら、この場所に来て少しだけタイムトリップしたような感覚を味わってみるのもいいかもしれません。
キネマ旬報シアター、映画を心ゆくまで楽しみたい人に、是非ともおすすめしたい場所です。
・キネマ旬報シアター
営業時間 8:30〜23時頃 ※上映スケジュールによって変動あり
千葉県柏市末広町1-1 (柏駅直結)
公式ホームページはこちら
いわはし
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