※この記事でご紹介している『amPhones』を購入してから使っていたところ、半年ほどでシールド(ギターと繋ぐ根元の部分)がダメになってしまい、すぐに捨ててしまいました。
今となってはあまりおすすめできるアイテムではないため、部屋でも爆音でギターを弾きたいとお考えの方には、手のひらサイズでコンパクトなBlackstar社の”Fly3”というアンプがおすすめです。
「あわせて読みたい」でご紹介しているのはベース用の”Fly3 BASS”アンプですが、サイズ感やヘッドホンと併用したときの環境に関してはギターでも同じようにお考え頂けますので、こちらの記事にも目を通してみてください。
スタジオに行って大音量でギターをかき鳴らしたい!
ギタリストなら時々、衝動的にそんなことを思う瞬間ってありますよね?
でもスタジオへ行くのはちょっと面倒臭いし、今すぐそれができればな・・・。
そんなことを思っているギタリストに心の底からおすすめできるアイテムを見つけてしまいました。
アンプが有名なメーカー、VOXが販売しているアンプ内臓型ヘッドホンの『amPhones』
この画期的なアイテムがあれば、自宅にいながらにして本格的なエレキギターのサウンドを楽しむことができるんです。
アンプ内臓型ヘッドホン『amPhones』
私事ですが去年の12月に引っ越しをして、その際に以前使っていたギターアンプは実家に置いてきてしまいました。
3月頃に念願叶って好きなバンドのギタリストが使っているシグネチャーモデルを1本買い、それからは部屋でアンプに繋がず生音でエレキを弾く。
時々大きな音を出したくなったら徒歩十数分のところにあるスタジオを予約して練習をしに行く日々を送っていました。
スタジオに行って弾くのもいいけれど、重いギターを背負って行くのはなんだか面倒臭い。
できれば部屋でアンプを使いながら弾ければと思ったものの、まずアンプを買い直す必要がある。
ぼくが住む部屋は壁の薄いアパート。アンプを使ってそのまま練習していたら近所迷惑になることは間違いないので、ヘッドホンも買う必要がある。
・・・うーん、それもそれで面倒臭い。もっと手軽にエレキの音を楽しめて、かつ近所迷惑にならない方法はないだろうか?
そんなことを考えていたときに出会ったのがamPhonesでした。
amPhonesの場合、ギターの音を出力するアンプとヘッドホンが一緒になっている。
つまりこれさえあればギターをアンプに繋ぎ、そこへ更にヘッドホンを繋ぐなんて面倒なことをする必要は全くなく。
amPhoneをギターに直接繋いでしまえば、それだけでヘッドホンを通じてVOX社の本格的なアンプを通したサウンドを楽しむことができるのです。
必要なものはギターとamPhonesだけ。こんなにも簡素なセッティングでエレキをかき鳴らすことができるなんて、面倒臭がりのぼくは歓喜しました。
VOXの『AC30』アンプサウンドを忠実再現
amPhonesは全3種類のラインナップ。それぞれ毛色の違う音を奏でる3種のアンプサウンドを忠実再現したモデルが用意されています。
(※amPhones自体は全4種ですが、『BASS』タイプはギタリストではなくベーシスト向けのアイテムなので除いています)
ハードロックやヘヴィメタルをはじめとしたダイナミックな重低音を楽しみたい人は黒の『LEAD』タイプを。
クリーンで歯切れのいいサウンド(この音、カッティングが気持ち良さそう)を楽しみたい人は白の『Twin』タイプ。
ちょっと古臭く、でも温かみのある渋めなサウンドを楽しみたい人は茶色の『AC30』タイプを選ぶのがベスト。
ぼくはVOX社の定番アンプでもある『AC30』タイプを購入しました。
ビートルズも使っていたというAC30のサウンドは、ぼくが愛用しているストラトキャスターのクリーンなサウンドに温かみを増してくれて。
自分がまるでレスポールを抱えているかのような錯覚を感じさせてくれるのでした。
本当はTwinタイプを買おうと思っていたのですが、ネットで最も安く買えるのはAC30タイプだったので・・・。
とはいえ最初からこの2つのどちらを買うかで迷っていたので、最終的に値段の安さが決め手になりました。
11月20日現在、Amazonにて5,199円。楽天では5,600円ほどで手に入れることができます。
アンプとヘッドホン、シールドを買うことを考えると、それよりも遥かに安い値段で本格的な音を楽しむことができてしまう。
音楽を聞くヘッドホンとしても使えるスグレモノ
それだけでも十分に安いと思えますが、このamPhonesがお得なのはアンプ機能を使わないときは音楽を聞くためのヘッドホンとしても機能してくれるところ。
イヤホンやヘッドホンで有名なオーディオテクニカ社の手によって作られているので、その音質にはもちろん文句の付けようがありません。
普段はイヤホン派なぼくも音楽プレーヤーに接続してヘッドホンとして使ってみたのですが、重低音の迫力が魅力的でした。
バンドサウンドにおけるパン振りをかなり能動的に感じることができて、普段からよく聞いている曲でもこのヘッドホンを通して聞くことで新たな発見がありました。
シールドがあればエフェクターを経由することも可能
さらにこのamPhonesが優れている部分は、シールドが1本あれば手持ちのエフェクターを経由して音をアレンジすることだってできてしまうところ。
シールドでギターとエフェクターを繋ぎ、amPhonesをエフェクターに繋いで音をアウトプットさせる。
それだけでamPhonesに内臓されたアンプから、エフェクターを通して加工した音を楽しむことができるのです。
ぼくが持っているマルチエフェクター、ME-25はスタジオに行かなければ出番がないままだったので、これまで部屋の隅でずっと埃を被っていました。
スタジオへ持って行くにしても重いのがネックで・・・。
しかし、amPhonesのおかげで家でも簡単に使えるようになったので、納得いくまで好きなサウンドを追求してみたいと思います。
ただ少し気になったのが、amPhones自体のケーブルがやや短めなのでマルチエフェクターに繋ぐとイスに座りながらギターを弾くことが少し難しくなること。
やや前傾姿勢を取らないとケーブルが張ってしまうため、抜けてしまいそうで少し不安・・・。
ペダルを使うセッティングのときは前傾姿勢を取る、もしくは延長ケーブルのようなものを買い足す必要があります。
そのままだと立って弾くことは到底できません。
ただし床に座りながら手でスイッチを切り替えるなりすれば、そのままでも十分に使えます。
アパート暮らしのギタリストにおすすめ
ここまで紹介してきたamPhonesですが、最後にそのおすすめポイントをまとめておきます。
・壁が薄い部屋に住んでいても近所迷惑の心配なくギターを弾ける
・アンプとヘッドホンが一体型になって5,000円台と財布に優しい価格
・アンプ、シールドを買い足す必要がなく経済的
・ギターとamPhonesさえあれば簡単なセッティングでエレキサウンドを楽しめる
・外出先ではヘッドホンとしても機能する(オーディオテクニカ社製)
・エフェクターに繋いで理想の音作りを追求することも可能
これで5,000円台とは、本当に非の打ち所がない秀逸なアイテムです。
壁が薄いアパートに住んでいて、近所迷惑にならないかが気になりつつもエレキギターを楽しみたいと思っている方に心の底からおすすめします。
全3種類のamPhonesから理想のサウンドに合わせたアンプタイプを選んでみてください。
(※amPhonesには今回紹介していない『BASS』モデルも合わせて全4種が存在します。『BASS』はベーシスト向けなので、お間違えのないようご注意ください)
▼ ダイナミックな重低音を楽しみたい人におすすめの『Lead』タイプ
▼クリーンで歯切れのいいサウンドを楽しみたい人におすすめの『Twin』タイプ
▼ぼくも購入したVOX社の定番アンプを再現した『AC30』モデル。温かみのあるサウンドが特徴的。
いわはし
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