間違いなく国内最高峰。beautiful peopleのライダースを購入したので紹介する

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洋服好きな男なら誰もが憧れる2大アイテムが、ライダースジャケットとジーンズ。

ぼくも例に漏れず、学生の内に今後のファッションライフを末永く共にできるそれらと出会いたいと思っていました。

 

ジーンズに関しては、これまで何百本、何千本を目にしてきた末にA.P.C.のプチスタンダードを選んだのです。

しかし、理想的なライダースジャケットには一向に出会えないまま。

 

ジャンルや金額に関係なく、とにかく多くのブランドを探しても魅力的なそれは現れてくれませんでした。

唯一Lewis Leathersに心を動かされたものの、このブランドは製造を中止しているため、新品は手に入らない。

 

学生でなくなってしまうけれど、Lewisが製造を再開するまで待とうかな・・・。

そう諦めていたときに、とても素晴らしい1着と出会ったのでした。

 

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beautiful peopleの定番ライダースジャケット

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それが、つい先日購入したbeautiful peopleのライダースジャケット。

レディースアイテムを中心としたブランドのため、メンズアイテムの展開はそう多くありません。

 

このライダースジャケットはブランドで定番的に販売しているもの。

メンズサイズの展開が始まったのは2年ほど前からだったそうです。

とはいえサイズ展開はS,M,L・・・といったものではなく、170,180,190と子供服を基準としたもの。

 

「大人のための子供服」をコンセプトに作られたアイテムなんだとか。

このブランドのライダースは素晴らしいという噂を前々から耳にしていました。

が、ぼくがライダースジャケットに求めていた理想のスペックは牛革素材にベルト無しのアイテム。

 

beautiful peopleのライダースは羊革にベルトありと、理想とはかけ離れていたので敬遠していたんです。

・・・それなのに結果的に買ってしまったのはなぜなのか。

 

この1着が個人的な要望を越えてまでぼくを魅了する理由。それはもう、”着ればわかる良さ”を持っているからでした。

いちど袖を通せばわかる、有無を言わせない”良さ”です。

 

事前にネットで見て検討リストから外していたにも関わらず、服屋でいざ試着すると欲しくなるあの感覚。

あれが、ぼくの要望を全て飛び越えたせいで購入に至ったという訳です。

 

この服の見た目がいいことは、少し服が好きな人であれば写真を見ただけで感じ取ってくれるでしょう。

加えてこのライダースには、着た瞬間に”ああ、いい服だな”と伝わる魔の魅力を兼ね備えているんですよ。

 

それを文章で伝えることは非常に難しい。

しかし、せっかく読んでくれている方のためにも、この1着が持つ魅力をできる限り伝えたいと思います。

 

羊革なのに、牛革のような質感を持つ理由は”なめし”にある

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新品ならではの、オイルをふんだんに含んだツヤが見てとれます。

ぼくは革製品の素材を見極める目にそれなりの自信を持っていました。

 

が、beautiful peopleのライダースジャケットは、少し触れただけでは牛革なのか羊革なのかの判断に迷いました。

きっと羊革だろう・・・との予想は的中しましたが、それでも驚いたのはこの質感だったんです。

 

羊革で作られたライダースジャケットは柔らかくて頼りないもの。

しかしゴリゴリなイメージのそれを街着に落とし込むためには、牛革ではなく羊革を使うしかないのです。

カジュアルブランドがこぞって羊革のライダースジャケットを売り出すのにはそんな理由がありますね。

 

どうも本格的には見えないので、羊革のライダースジャケットは避けていたぼく。

しかし無知でした。技術のあるブランドは羊革でも非常に本格的なライダースジャケットを作るものですね。

もう一概に”素材が本格的なライダースジャケット=牛革”とは言えなくなってしまいました。

 

beautiful peopleの1着は、羊革を使いながら牛革に近づけた雰囲気を出すため、なめしの工程で一手間加えているそう。

皮を革にする工程でベジタブルなめしを行いながら、それ特有の雰囲気が残らないようオイルを塗っているんだとか。

 

このライダースジャケットでは革にデッドストックのような味を持たせていることから、その名は”vintage leather”

確かにゴリゴリの牛革に加工を施すよりも、やり方次第で羊革をそう見せた方が手間も省けますもんね。

 

開きすぎず、閉じすぎずの上品な襟

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ダブルのライダースにおける大きな特徴は、やはりその襟。

これが開きすぎていても着こなしが難しいし、閉じすぎていてもつまらない。

 

今まで数々のライダースジャケットを目にしてきましたが、やっぱり襟の開き具合で印章は大きく変わるんですよね。

一方でbeautiful peopleの1着はそのバランス感覚が素晴らしい。

開きすぎず、閉じすぎずの上品な襟はインナーにシャツを着て、ネクタイを締めて遊んでもキマってくれそう。

 

ジップには”BEAUTIFUL”の刻印あり

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WALDESジップのような見た目をしていますが、これはYKK製。

オリジナリティを持たせるため”BEAUTIFUL”の刻印が施されています。

ライダースにありがちなドデカいジップではないので、全体的に見ても主張しすぎないのが嬉しいところ。

 

ライダー仕様を本格再現したベルト

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アメリカのライダースジャケットにおけるディテールを受け継ぎ、ウエストにベルトが備え付けられています。

個人的にベルトを嫌っていた理由は、開けたまま着れば邪魔になるし、見た目も武骨にすぎる・・・と考えていたから。

 

しかしその欠点は、素材に羊革を使うことで見事に排除されているんです。

牛革と比べて柔らかい羊革なら、ベルトを閉めずに着ても革がへたれてくれるので邪魔にならない。

 

武骨になりすぎるという欠点も、羊革が持つ雰囲気の柔らかさによって見事に中和されています。

ベルトありで牛革仕様だったら武骨すぎて着れなかったかもな・・・。

ぼくが牛革でLewis Leathersを望むのは、そもそもイギリスのブランドならディテールとしてベルトが存在しないからでした。

 

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ちなみにベルトと、前のジップを開けるとこんな感じ。

武骨すぎず、男らしさというより上品な雰囲気を放っているのが本当にすごい。

ここにこそ牛革を使うのではなく、羊革を加工して牛革に近づけてまで使う理由があったのでしょうか。

どこまでも計算され尽くした素晴らしい1着ですね・・・。

 

コットン×キュプラの裏地で袖通しの良さは抜群

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気になる裏地はコットンとキュプラを50%ずつ配合した生地から作られています。

キュプラを使っているので袖を通すときもインナーとの摩擦は少なめ。

汗をかいたときの吸水性に関しても文句のない配合といえるでしょう。

コットンが50%入っているので、もし万が一このライダースを洗濯するとなっても、裏地のダメージは少なくなりそうです。

革製品は水に弱いので、基本的に洗濯はしませんけどね。

 

アクションプリーツとピボットスリーブでレザー特有の退屈さを軽減

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ライダースジャケットを後ろから撮ってみました。

今はオイルを含んで羊皮っぽいツヤがあるけれど、しばらくすると本当に牛革のような雰囲気になりそう。

 

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ライダースって見た目はカッコイイけれど、タイトなシルエットのせいで着ると本当に窮屈なんですよね。

そんな悩みも、この1着なら解決してくれます。

肩から縦に入った線はアクションプリーツと呼ばれるもの。

 

このプリーツがあり、かつ中にゴムが入ることで腕の上げ下げがとっても楽になっているんです。

テーラードジャケットって、腕を動かすのが退屈じゃないですか?

 

あれはお偉いさんしか着ない服で、着る人はそもそも腕を大きく動かす必要がないからそれを考慮されていないんです。

一方でライダースはバイカーのためを思って作られたものなので、ハンドルを握りやすいようにする必要がありますね。

 

今はデザインだけを切り取って売るブランドが多いですが、全ての服はそれぞれ意味を持って生まれてきたんですよ。

 

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脇の下に設計されたピボットスリーブもそのひとつ。

これは狩猟用の”ハンティングジャケット”におけるディテールを取り入れています。

同じく腕を上げ下げしやすいように。

当時は銃を持ちやすいようにと採用されたディテールですね。

 

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beautiful peopleのライダースは、まさに一生モノのアイテム

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beautiful peopleの定番ライダースジャケットは見た目だけでなく、これだめの機能美を持ち合わせています。

ライダースジャケットやジーンズなど、長く付き合うアイテムを選ぶのに機能うんぬんは二の次。

それらは見た目を直感で好きになったあとで求めればいいもの。ごちゃごちゃした言い訳は必要ありません。

 

このbeautiful peopleのライダースは見た目の美しさと高い機能を兼ね備えた、他に類を見ない1着。

ドメスティックブランドのライダースジャケットとしては、間違いなく国内最高峰に位置するでしょう。

一生モノとして付き合うのに申し分のないスペックです。

 

A.P.C.のジーンズと合わせて、おじさんになっても一緒にファッションを楽しめていたら素敵だな。

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いわはし

いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。

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