「心の底から手放したくないと思えるリュックには一生出会えない」
冗談ではなく、ぼくは本気でそう思っています。
求める条件はデザイン性、防水性、そしてある程度の容量とPC収納スペースがあり、かつ品質に長けていること。
おまけに人と被らないブランドだったら最高ですが、そんなものにはまず出会えないでしょう。
上記の条件を満たしたリュックは当然、既に多くの人から支持されているはずなので被らない訳がない。
全ての条件を満たしたリュックを手に入れるためなら予算は決めていませんでした。
そんなリュックがあるのなら10万円だって出せちゃいます。
が、数十万円するリュックでも条件のどれかが欠けている。これはもはや値段の問題ではないのです。
画期的なリュックがこの世に存在しないだけでした。
1ヶ月ほど新しいリュックを探していた
4月に新しいリュックを買ったぼくですが、それには3ヶ月使った辺りから不満を感じるようになりました。
そのリュックは1万円で買ったのですが、やはり本当にいいリュックを手にするためにはお金をケチるべきじゃありません。
まずまずのクオリティを誇るリュックが欲しいなら最低でも2万円は出す必要があると確信しました。
そこからはとにかく多くのお店へ足を運び、暇さえあればネットでリュックの情報を舐め回すようにしてかき集める日々。
一向に満足できるレベルのリュックが見つかりません。値段が2万円でも、20万円であってもです。
日頃の移動手段がバイクのぼくは長い間キャンバス生地の簡素なトートバッグで過ごすのが難しい。
そろそろ妥協してでも新しいリュックを買っておくか・・・そう思ったそのとき。
何百、何千ものリュックを見てきたぼくの目にひとつのリュックが留まりました。
MYSTERY RANCHのURBAN ASSAULT
それがMYSTERY RANCH (ミステリーランチ)のURBAN ASSAULT (アーバンアサルト)でした。
ブランド、モデル共に決して珍しくはないので人と被る可能性は十分にあります。
が、ぼくが主に見ていた価格帯(2万円~5万円)の中ではこのリュックが断トツのコスパと機能性を誇っているのは間違いありません。
それを理由にぼくはこのURBAN ASSAULTを買うことに。取り扱いのある店舗へ足を運んで実物を見た後、楽天市場で購入しました。
定価は22,000円+消費税ですが、楽天市場では18,000円で売っているお店があったのでそこを選びました。
コスパ最高のURBAN ASSAULTを徹底レビュー
ということで今回ぼくが買ったMYSTERY RANCHのURBAN ASSAULTを徹底レビューしていきます。
この記事を書いている時点で既にしばらく使っているのですが、今のところ不満は全くありません。
特筆すべきポイントをピックアップしながら徹底的にレビューしていきますよ。
まずは真正面のビジュアルから。Y字に配置されたジップが特徴的ですね。
リュックに使われているジップは全て止水(水の侵入を防ぐ)加工が施されています。
本体にも防水性に長けた500デニールのナイロンが使われているので、雨の日でも中身が濡れる心配はありません。
背面はこんな感じ。容量(21L)の割には細長い見た目をしています。
肩への負担を減らしてくれる肉厚で頼もしいショルダーパッド。
この部分でベルトの長さを調整すればフィット感が抜群にアップします。
再び正面に戻ってリュックのフタ上にあるジップの中身です。
財布やスマホなど、頻繁に使うものはここに入れられるので本当に便利。
Y字ジップにおける「\/」←この部分を開けるとメインの収納スペースが開きます。
パカッと開くフタのようなデザインですね。
小さいように見えて、メインの収納スペースにはモノが意外とたくさん入ります。
一応PCの収納スペースは最も背中側になっているんですね。
ただ、MYSTERY RANCHのリュックにはPCを衝撃から守るパッドがないので、ここにPCを直で入れると傷付く恐れがあります。
そのためぼくはPCをこのケースに収納した上でリュックに入れています。
こんな感じですね。
このリュックは背面にプラスチックのプレートが入っているんです。
そのお陰で背負い心地が良くなるとはいえ、かなり硬いのでPCを持ち運ぶときはケースに入れることをおすすめします。
で、上のフタがパカッと開くコレに荷物を入れて持ち運ぶ訳ですが、このままだと開く範囲が狭いので荷物を取り出しづらいんですよね。
なかなかリュックの中身を一目で把握することが難しいです。
そんなときに活躍するのがYジップの「|」部分。コレを真下へ向けて引くと・・・
リュックのボディ部分がガバッと開きます。
これによって中身を一目で把握でき、荷物の出し入れがしやすくなるので本当に便利。
実際に荷物が入っている状態でもこの通り。どこに何があるのか一瞬で把握できちゃいますよね。
ボディを開くと両サイドにはメッシュ地のポケットがあるんです。
モバイルバッテリーが楽々入る大きさなので小物の収納にうってつけ。
その下にはお決まりの手書きタグが付属しています。
MYSTERY RANCHの工場で作られた正規品であることと、商品の品質保証を意味するタグですね。
容量が21Lと聞くと少し小さめのリュックを思い浮かべるかもしれませんが、178cmのぼくが背負うとこんな感じ。
そこそこ大きめの見た目をしているので、背負うだけでもサマになってくれます。
MYSTERY RANCHのリュックを手にしたのは2回目
ここまでMYSTERY RANCHのURBAN ASSAULTを紹介してきました。
・・・が、実はぼくがMYSTERY RANCHのリュックを買うのはこれが初めてじゃないんですよ。
ぼくは去年の冬にSTREET FIGHTER (ストリートファイター)というモデルのリュックを買って半年ほど愛用していました。
STREET FIGHTERは手放したものの、URBAN ASSAULTでMYSTERY RANCHのリュックを買うのは2つ目だったんですね。
それじゃあぼくは過去にSTREET FIGHTERを買ったものの、どうして手放したのか?
加えて再び同じブランドのリュックを買おうと思ったのはなぜなのか?
これらをMYSTERY RANCHのリュックを2回も買ったぼくが実際に使ってみての感想を交えながら書いていきます。
STREET FIGHTERを手放した理由
ぼくがSTREET FIGHTERを半年で手放した理由は単純です。それはずばり使いにくかったから。
デザイン性や機能性、容量に関しては全く文句がありません。
抜群の防水性を誇る生地は雨の日でも水を弾いてくれるのでPCが濡れる心配もゼロでした。
加えて当時は今ほど取り扱い店舗も多くなかったので人と被る心配も少なかったです。
それでも不満を感じた点は・・・そう、MYSTERY RANCH特有のフューチュラヨークシステムでした。
「フューチュラヨークシステム」がとにかく不要だった
引用:http://item.rakuten.co.jp/socalworks/g99mr005/
システムの仕組みは上記画像にて簡潔に説明されています。
簡単にまとめると、ショルダーパッドの位置を自身の肩ラインに合わせて背負い心地を調整できるシステムなのですが・・・
ぼくにとって、このシステムはとにかく不要でした。
アメリカ軍でも実際に使われているリュックを作っているブランドなのでこういった本格的な技術を持っていることは分かります。
ですが、このSTREET FIGHTERは一般の人が街で使うことを想定して作られたモデル。
タウンユースのリュックにここまで本格的に背負い心地を調整できるシステムが本当に必要ですか?
・・・いらないですよね。
何も常にリュックをピッタリ感覚で背負う必要はありません。街中では戦場のように逃げ回ることはないのです。
このシステムがあるせいでリュックを背負う位置は必然的にかなり高いポジションにまります。
すると見た目的にも合わせる服が武骨なミリタリー系に限られてくるんです。
更にリュックが高いポジションにあると両サイドにペットボトルを収納できるポケットがあるのに、それに手が届かない。
リュックを背中からおろさないとポケットの荷物に手が届かないのは不便だし、設計ミスを疑います。
そんな災害が起こるのでフューチュラヨークシステムを使ってポケットに手が届く位置までポジションを下げると・・・
背負い心地が非常に悪い上、見た目までだらしなく見えてしまいます。
リュックのお尻がちょうど腰の位置にくるので、それがズボンのベルトに当たる違和感が半端じゃありません。
リュックを背負うポジションを上げても、下げても使いにくい・・・。
フューチュラヨークシステムなんて大嫌いだ!
この一言に尽きます。
それでもMYSTERY RANCHのリュックは超ハイスペック
そう言ってSTREET FIGHTERを手放したものの、
やはり2万円~5万円の価格帯でMYSTERY RANCH以上に品質の良いリュックは滅多に見つかりませんでした。
MYSTERY RANCHのリュックはそれだけコスパが高い商品といえます。
やはり次にまたリュックを買うとしたらMYSTERY RANCHを選ぼう。
けれどぼくはブランド特有のフューチュラヨークシステムが大嫌い・・・
デザイン性や品質、防水性や容量はそのままに、
フューチュラヨークシステムを取り入れていないMYSTERY RANCHのリュックはないだろうか。
・・・あった!
そう、それが今回買ったURBAN ASSAULTだったんです。
このモデルにはフューチュラヨークシステムが使われていませんでした。
という訳で、人生で初めて同じブランドのリュックを買うに至りました。
URBAN ASSAULTはフューチュラヨークシステムを取り入れていないから、ぼくはまたMYSTERY RANCHのリュックを買ったんです。
2~3万円のリュックを買うならURBAN ASSAULTがおすすめ
一言にMYSTERY RANCHといっても、このブランドには結構な種類のリュックがあるんですよね。
かなり本格的な機能を備えた大きいサイズのリュックだとお値段は一気に跳ね上がって8万円くらいします。
もともと品質に定評のあるMYSTERY RANCHの製品は全てアメリカの自社工場にて生産されていました。
担当者がタグに直筆でサインを入れて製造工程をチェックしていたりと、モノ作りの姿勢に一切の妥協がありません。
が、ブランドの人気が徐々に高まってきた頃、需要に対して生産スピードが追いつかなくなります。
そういった背景があり、MYSTERY RANCHはフィリピンにも新しく工場を設立することに。
そこで生産体制に余裕が出たので荷物の多い旅行者や登山者以外にもリュックを売り出すことになり、
発表されたのがタウンユース向けのSTREET FIGHTERやURBAN ASSAULTなんだとか。
タウンユースリュックの価格はアメリカの本格ラインにおける~8万円から一気に下げて2万円~3万円代がメイン。
そういった背景があると、真のミリタリーファッションオタクはフィリピン工場製のアイテムを劣化版のような目で見て軽蔑します。
街使いモデルは利益を求めて作られた妥協作だ、と。
・・・ですが、ぼくが実際にしばらく使ってみても全く問題はありません。
むしろタウンユースに戦場並みのクオリティを求めても明らかにオーバースペックなので、これで十分です。
皆さんがリュックを買うときも予算を2~3万円にすることが多いと思いますが、
それでしたらMYSTERY RANCHのURBAN ASSAULTが断然おすすめです。
おまけにSTREET FIGHTERよりもURBAN ASSAULTの方が値段も安いんですよ。
これだけコスパと使い勝手が良いリュックは他になかなか見ないので、
新しいリュックを探している方は一度お店へ足を運んでURBAN ASSAULTの実物を見に行ってみてください。
ミリタリー系のセレクトショップに置いていることが多いので、そこで実物を見てから楽天の安いショップで買うのがおすすめです。
※MYSTERY RANCHは最近ロゴデザインが変わったため、通販サイトでは新旧2種類のデザインが出回っています。
旧ロゴのURBAN ASSAULTは容量も24Lと、新ロゴものより若干大きいです。
荷物が多い人はそっちを選んでもいいかもしれませんね!
バッグハンガーのClipaが超便利
リュックの写真を撮るとき、実はずっとこうやってクローゼットの取っ手にぶら下げていました。
この円形のアイテムを皆さんはご存知ですか?
これ、Clipa (クリッパ)といってリュックやトートバッグを突起物にぶら下げることができるバックハンガーなんですよ。
引用:http://item.rakuten.co.jp/freespirits/hanger00006/
カフェやレストランへ行ったとき、どうしても地面にリュックを置かざるを得ないときってありますよね。
けれど地面にだけは置きたくない・・・Clipaはそんな人に是非おすすめしたいです。
先端が滑り止めになっているので、テーブルなどの平面にもリュックを引っかけることができるんですよね。
小物の割に値段は3,000円と少し高いかもしれませんが、これはぼくも買って本当に良かったと思っています。
たまにClipaが開く幅よりもテーブルの方が厚かったりすると使えなかったりもしますが、
それでもリュックを直接地面に置くことはほぼなくなりました。
このClipaも本当におすすめなので、URBAN ASSAULTと併せて是非チェックしてみてください。
MYSTERY RANCHに限らず、機能性に優れたアウトドア系ブランドのリュックを探している方は、好日山荘のwebショップも覗いてみてください。
きっとまだ見たことのないブランドの、抜群の機能性を誇るリュックに出会えること間違いありません。
いわはし
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