ブランドネームに価値を見出すな。マルジェラがタグに込めた意図

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引用:http://www.fashion-press.net/collections/gallery/17699/305503

※2017年1月28日に追記しました

ファッション業界におけるビッグニュース。

世界的に有名なブランド「メゾン・マルジェラ」のデザイナーにジョン・ガリアーノが就任しました。

 

ジョン・ガリアーノといえば自身が手掛けるブランドの他、Diorのデザイナーを務めた経験もあり。

その華やかな世界観を持つ服は多くの人を魅了してきました。

 

華やかなデザインを得意とするジョン・ガリアーノ。

彼がそれとは真逆の、退廃的なデザインを特徴としたメゾン・マルジェラのデザイナーに就任したのだから、話題になるのも当然です。

 

それに伴ってブランド名は「メゾン・マルタン・マルジェラ」から「メゾン・マルジェラ」へ。

少し前に発表されたガリアーノによるメゾン・マルジェラのメンズコレクションについても取り上げたいところです。

・・・が、今日はそこではなく、「メゾン・マルジェラの服に込められた想い」について書いていきたいと思います。

 

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メゾン・マルジェラとは

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引用:http://sota-japan.com/?pid=82000242

それ以前に「メゾン・マルジェラとは何ぞや?」という方へ向けてざっくりと説明をしておきます。

メゾン・マルタン・マルジェラ(現メゾン・マルジェラ)は、1988年にデザイナーのマルタン・マルジェラが設立したファッションブランド。

発表されるコレクションの雰囲気はどこか退廃的で歪んだ印象。型にはまらない非常に斬新なルックに驚かされます。

 

今やパリコレに欠かせない超有名ブランドですが、元デザイナーのマルタン・マルジェラはメディアへの露出が一切なかったのです。

どのブランドのデザイナーも、ショーの最後に挨拶をしますが、彼は一切登場することがありませんでした。

 

それどころか公表しないまま2008年にブランドを去っていて、以降ガリアーノがデザイナーに就任するまではデザインチームが服のデザインを行っていたんだとか。

マルタン・マルジェラは自身のブランドに関わっておらず、ファッションよりも家のデザインに興味を持っているという噂も。

 

ブランドの定番人気アイテムにはジップが左右に漢字の八のような形に配置されたレザージャケットの「八の字ライダース」や、

メッセージの一部は着ている人しか見えない部分にあるため、他の人が

「何て書いてあるの?」

と聞いて初めて、エイズ患者を応援する意思を持ってそのTシャツを着ていることを伝えられる「エイズTシャツ」

ドイツ軍の訓練用スニーカーを復刻しペンキをまき散らしたデザインが特徴の「ジャーマントレーナー」などがあります。

 

あえてタグを外しやすくしている

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引用:http://b-o-y.me/archives/9743

マルジェラの服は個性的なデザインに目を惹かれますが、他にも気になるのは、あえて服の内タグを外しやすくしているところ。

タグはデザイナーが「この服は私がデザインしました」と証明する大切な証拠なので、しっかりと縫い付けていたり、プリントしているブランドがほとんど。

 

それでもマルジェラの服についているタグは四つ角を簡易的に縫い付けているだけなので、すぐに外れてしまいそうです。

・・・しかし、これにはブランド設立者であるメゾン・マルジェラの素敵な想いが込められているんです。

それに関しても後ほど説明していきましょう。

 

日本人はブランドの付加価値が大好き

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ブランド古着屋で服の査定をする場合、持ち込まれた服にタグが付いているかどうかで買取価格に天と地の差が生まれます。

その理由は単純で、定価の高いブランド服でもブランドタグが付いていないと、その価値が証明されないから。

 

ブランドタグがなくても品質表記タグで特定することはできますが、デザイン性を証明する役割を担うブランドタグがないのは致命的。

洋服にブランドタグが欠けていると、買い取り価格は数千円以上も落ちることがほとんどです。

 

まさにブランド力が命ということを象徴していますよね。

特に日本人はブランド物が大好きなので、こういった部分にはとても厳しいんです。

 

人は洋服のどこに価値を感じているのか?

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それじゃあ洋服はブランド力が全てなのか。

実際、ぼくもブランド古着屋ではデザインよりもブランドタグを先に見て、それから買うか否かを判断をすることがあります。

 

ぼくは以前、自分が服を選ぶ基準を徹底的に考えてみたんです。

そのとき、今まではまずブランド名を見ていたことに気が付き、自分でもそれを不思議に思っていました。

 

「このブランドは定価が高い。それでもこのデザインなら欲しい」と、まずブランド名を見て、その後でデザインを見て判断します。

仮にデザインで直観的に「かっこいい」と思っても、ブランドタグを見て安物だったら買うのを辞めたりすることもあります。

 

一方で、デザインはあまり好みじゃなくても「有名なブランドの服だから」という理由だけで買った服もあります(結局あまり着ませんでした)。

服って自分の感性を刺激するデザインに出会ったときに買うものなのに、それをブランドうんぬんで判断してしまっている。

 

ブランドタグを見て買うかどうかの判断をしていたのは、ぼくが服自体には価値を感じないこともあったという証拠です。

逆にいえば、ブランドタグさえ付いていれば、その服の品質が証明されているかのように感じます。

これはもはや、タグによる「信用」の話に関わってきますね。

 

「服自体の価値を感じてくれ」マルジェラの想い

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いつしか人々は洋服の質やデザインそのものより、ブランド力を重視して服を買うようになりました。

このブランドの服を着て自慢したい、と思っている人が多いのも事実です。

 

ブランド力を重視して服を買う人が増え、デザインの本質的な部分が重視されなくなっている事実。

これを払拭したいと感じていたのがマルタン・マルジェラでした。

 

マルタン・マルジェラは自身のブランドに付けるタグをあえて外しやすくしています。タグを外して着てくれと言わんばかりのシンプルなタグ。

マルジェラがなぜこんなことをしたかというと、服にブランド力ではなく服自体の価値を感じて欲しかったからです。

 

メゾン・マルジェラのブランド力以外の部分に惹かれてその服を買ったなら、

本当にデザインや質など服の本質的な部分に魅力を感じて買ったのであれば、もはやブランドタグなど気にならないだろう。

 

それならブランドタグなど必要はない。

マルタン・マルジェラはむしろ服についたタグを外して着て欲しいと思っているという噂もあります。

 

これはファンの間でも有名な話で、タグを付けたままメゾン・マルジェラの服を着ている人は”にわか”ファンなんだとか。

本当にマルジェラの服の本質的な部分が好きな人はタグを外して着るのでしょうが、ぼくはまだそんな人を見たことがありません。

なんせ日本人はブランドが大好きですからね。

 

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マルジェラの服を安く手に入れるなら、ブランド古着屋を使おう

ぼくはこの考えにとても共感しています。

そしてこのブランドが大好きですが、服は高いので買えるのはもう少し先になる気がしています・・・。

 

ぼくが今持っているのはリングと財布だけですが、これらは両方ともブランド古着屋にて買ったもの。

どちらも定価の半額以下で手に入れることができました。

 

マルジェラをはじめとしたブランド服を安く手に入れたい人におすすめのブランド古着屋は以下の記事でまとめています。

「マルジェラの服は欲しいけど、定価で買うのはちょっと・・・」

と思っている方は、是非チェックしてみてくださいね。

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いわはし

いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。

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