古着。使い古された洋服には新品にない独特の雰囲気やどこか男らしさを感じられて楽しいですよね。
一般的な古着はもちろん、ブランド古着は新品よりも安くカッコいい服を手に入れることができてしまう。
しかし、状態や使用感、汚れの有無に関して注意せずに買ってしまうと、後になって「こんなところに穴が空いていた・・・」とショックを受けることも。
古着で買った服は基本的に返品ができないので、そんな買い物の失敗は絶対にしたくないですよね。
そこで今回は、過去に3年ほど大手ブランド古着屋で働いていたぼくが、そこでの経験を生かして絶対に失敗しない古着の選び方を皆さんにお伝えしたいと思います。
ブランド古着屋は洋服の買取が命。買取業務も行っていたぼくは、洋服の状態や使用感、どこにダメージがあるかのチェックは厳重に行っていました。
その目線を身につけたのなら、誰だって絶対に失敗しない古着の買い物ができるようになれるのです。
それでは、古着を買うときに注意して見るべきポイントをご紹介していきます。
今回は「これは記事にするのにちょうどいい!」と思ってブランド古着屋さんで買ってきた、こちらのシャツを使いながら。
わりと古めなDiorのシャツで、お値段は1,000円もしないくらいでした。
どうしてこんなハイブランドの服がここまで安く買えてしまったのか。その理由も併せて見ていきましょう。
ポイント① 全体的にどの程度の使用感があるかを確認する
まずはその服に、全体としてどの程度の使用感があるかを確認します。
例えば今回買ったベロア生地やスウェード、フリース等、起毛している生地でいえば毛は寝ていないか、全体的にクタっていないか。
コットンであれば毛玉はないかなど、総じて商品全体を見ながら、まだ着れそうかを判断します。
このシャツはこうして透かしてみると生地が薄くなってきているので、着古されていることがわかります。使用感大。
品質表記タグがなかったので断言はできませんが、恐らく素材にポリエステルを使っているこのシャツ。
売った方は相当気に入っていらっしゃったのでしょうか。何度も着るうちに記事が透けてしまうほどになっています。
ポイント② 目立つ汚れがあるかどうかを確認する
続いては洋服を部分的に見ながら、目立つ汚れがあるかどうかを確認していきます。
ここで僕が注意して観察するのは次の2つの場所です。
首元に黄ばみや黒ずみはないか
首元、主に襟の内側です。
この辺りは着ている間、服が肌にずっと触れているので黄ばみや黒ずみ等の汚れが目立ちやすいです。それらがあるかをよく確認してみましょう。
百歩譲って今回のように汚れが目立たない色のシャツならまだしも、ここをチェックせずに白シャツを買ってしまうと大惨事ですよね・・・。
ニットやスウェットならまだしも、シャツや襟付きのアウターを買う際には目を凝らして確認すべきポイントです。
脇の下のほつれや黄ばみの有無をチェック
袖部分を持って、脇の下を見てみます。
脇の下部分には袖との縫い目があるので、黄ばみ等の汚れだけでなくほつれた縫い目による穴がある可能性も。
この辺りは着てみないとわかりづらい部分てはあるので、そこを確認する意味も兼ねて古着を買うときは絶対に試着されることをおすすめします。
特にレギュラー古着(一般的な古着屋さんで売っている商品)の場合はサイズ表記が海外標準だったりして、あまりアテにならないのです・・・。
ポイント③ 生地に穴が空いていないかを要チェック
お次は汚れや使用感とはまた違って、穴をはじめとしたダメージがないかどうかを確認していきましょう。
先ほどは脇の下にたまにある、糸のほつれによってできる穴を確認しましたが、これ以外の場所にも穴が空いている可能性は大いにあります。
これは小さいですが虫食いによる穴。Diorのシャツは良い生地を使っているから、さぞかし美味しかったであろう・・・。
ポケット付きアイテムの場合、見落としがちなのがそのの縫い付け部分。ポケットの重みで生地に穴が空いてしまっているなんてこともあります。
このシャツの場合、フラップ(ポケットのフタ)で穴が隠れていたのでよく見ないと気付きません。
シャツの場合は上記のようなポイントに気をつけておけば洋服のダメージを見落としてしまう可能性は大幅に下がります。
注意すべきはボトムスのポケットにおける穴の有無。
ぼくは以前、何の確認もなしに古着のジーンズを購入したところ、ポケットに大きな穴が空いていたことがありました。
ボトムスを買うときは必ず全てのポケットに手を入れて、もしくは裏表を逆にするなどして穴が空いていないかを目で確認してみましょう。
ポケットがついている全ての服に共通して言えることですが、ボトムスの場合は特に見落としがちなので要注意です。
ポイント④ ボタンは弱っていないかをチェック
最後に、ボタンがついている服の場合は糸が弱っていないか?買ってからすぐに取れてしまいそうではないか?を手で触って確認しましょう。
たとえ弱っていたとしても、シャツなら自分で簡単に取り付けることができますが、これがアウターなら取り付けるのはなかなか面倒な作業です。
もしもPコートのボタンが弱っていたりしたら、ぼくは買うのを避けてしまいます。
糸だれにも要注意。このシャツは前の持ち主が全部のボタンを補修していたようです。
古着は上手く使えばコーディネートに奥行きを出してくれる
古着を買う時には注意することがたくさんあるので新品ほど気軽には買えないのも事実です。
・・・が、新品と違って全てが1点モノなので、人と被るのが嫌な人には本当におすすめ。
新品にはない、小慣れた独特の雰囲気も古着ならではのものなんですよ。
色々と見るべきポイントや注意事項を挙げてきましたが、これらは古着を買う際には絶対に確認しておくべきです。
もし万が一汚れやダメージを見つけても、許容範囲は人によって違うはず。
買うかどうかの判断は本人次第になりますが、個人的には清潔感を失わない程度の汚れやダメージなら、それをアジとして考えるのもアリなのでは?と思っています。
ちなみにぼくは新品も着れば古着も着る人なので、古着が大好きな人と比べればダメージの許容範囲はわりと広めです。
今回買ったシャツは所々ダメージがあったので着るかは別としても、この記事を書くにあたってかなり役立ってくれました。
いくらDiorのシャツとはいえども、これだけ使用感やダメージがあれば1,000円以下で買えてしまうことにも頷けますよね。
いわはし
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